ジロ第6ステージ

 ジロ・デ・イタリア第6ステージ。途中に山岳がいくつかあって最後は麓に降りて平坦ゴール。途中の山は、1級、3級、2級。
 5人の逃げが形成され、最後には2人に。集団は7分以上差をあけての逃げ容認の姿勢。頑張って逃げた選手には申し訳ないが「淡々として盛り上がりに欠けた」ステージという印象を受けました。


・5人の逃げ。最後の山でラベルデとピノッティの2人に。あとの3人は脱落。
・ラベルデがすべての山をトップ通過し、昨日の山頂ゴールで15ptを得たディルーカを抜き、18ptで山岳賞ゲット。
・ラベルデとピノッティの逃げは終始協調体制で、見ていて心地よかった。もっとも登りで脱落した選手らもすぐ後ろにいたので牽制している余裕もなかろうが。
・ピノッティは逃げ切ればマリアローザの可能性が高かった、という状況だった。
・ラベルデがステージ、ピノッティがマリアローザ、ということで話ができているのかな、と思ったゴール前。ピノッティがちょっと踏んじゃったらラベルデの前に出てしまって「あれ?」という表情(実は表情はよく見えなかったけど雰囲気)でラベルデを見ていた。
・ラベルデはぅぉぉ!?という感じ。2人の間で↑のような話し合いがあったわけではなさそうですね。
・ゴール直前でピノッティがラベルデの腰あたりを軽くプッシュ。いわゆる「譲った」ステージ。スポーツとして賛否両論はあろうが、ロードとしてこの人間味溢れるやりとりが、私は好きです。



 ロードレースを見始めた頃に不思議に感じた2つの言葉があります。
アタックをした選手に対して「あ。やめましたね。」というのがひとつ。
もうひとつが「ゆずりますね」でした。ゴール前まで争ってきて、譲る??勝ちに行かないの?
と非常に謎な言葉、、というか文化、、でした。


 ええと、、、去年の、、、ツールだったのかな、、、2人で逃げてきてゴール前数百メートルで一緒に逃げてきた相手に「ほれ、行けよ!」とサインをもらいステージを勝利した選手。「体を大きく後ろに曲げて「真の勝者は俺じゃないんだ、あいつが勝者なんだよ!」とばかりに指を指しているあの映像は胸にしみこんでいますが、あぁいうところがもしかしたら、チームを越えた「武士道」的な感覚にマッチするんでしょうかね。。
 それとは別に、フォイクトがチーム戦略で引くことができないまま逃げ確定しそうになった時にも、自分には勝つ資格がないからと言わんばかりに、あっさりステージを譲ったことも印象に残っています。 そのフォイクトの相手も前者のステージをもらったちょっと濃い顔の選手の名前も思い出せないのですが、ロードレースらしい素敵な出来事でした。
 もしかしてこの2つ、同じステージだったりして、、、^^; 違いますよね^^;


.