「伝統文化放送」解散へ

 スカパー!の 昔は「伝統文化放送」今は「歌舞伎チャンネル」と呼ばれている、325ch。 これを運営していた「株式会社伝統文化放送」の解散が決まったようです。 親会社の松竹が方針決定したとのこと。 解散の正式決議は3月31日、実際の清算完了は8月31日だそうです。放送自体は松竹グループが引き継ぐとのこと。今朝の日経産業新聞の報道より。


 それなりの金額(200円とか300円ではない)を徴収しておきながら、夜間(=放送時間の3分の1程度)をまるごとテレビショッピング放送にしたり、それだけでは足りなくなったのか日中にも頻繁に30分枠などの長いショッピング番組を放送したりするようになって、まるでお金を払ってショッピングチャンネルを見せられているような気分になりつつありました。やはり台所事情はかなり苦しかったのですね。
 こちら(PDF: http://www.shochiku.co.jp/company/release/pdf/090126_02.pdf) に松竹の発表がありますが、9億円の資本に対して現在の資産が1.2億。7.8億の株主資本減になっています。 株主は 70.6% が松竹グループで所有。
 この3年間で期の純損失が 700万、1500万、4200万*1、と、まるで経営陣がやけを起こして豪遊を始めたのではないかと疑ってしまうような(笑)激増のしかた。 歌舞伎を「ニッチ」と呼びたくはないけれども、文化、娯楽の消費分野としてはそう呼んで誤りではないと思うので敢えて呼ぶと、やはりニッチをターゲットとしたマス放送というのは難しいのでしょうね。 JSPORTS などは「自転車ロード」というニッチな競技を日本に広めて一大観戦分野を作り上げた成功例だと思いますが、背景にサッカーや野球などのマス人気な安定顧客層を抱えていたことがあるでしょうし。 (自転車ファンはサッカーや野球の試合延長のために放送時間が食われることにいつも涙しています(笑))


 私自身も325chを、以前ほどに一生懸命見なくなりました。ここ最近は忙しいのでひとつの演目をじっくりと見ることはなくなったのですが、ふとしたときに 325ch を点けて、やっている演目をなんとなく(ご飯を食べたり新聞記事の整理をしていたりするときの「ながら」ですが)見るスタイルでの視聴が増えてきました。 がここのところ点けてもショッピングばかりやっているので、なかなか見たいものに当たらない^^; こういった「負の餌付け」が私になされた結果、チャンネルをあわせなくなるという傾向が増えつつある最近でした。


 もういいかなー、と思う反面、このような特化チャンネルが廃れてしまうことは寂しく思うので、今後事業縮小or撤退を検討される場合でも、なんとか他の内容(たとえば衛星劇場とか)のプログラム内で歌舞伎も見られるようになるなどの「露出の機会」は確保していただくことが、中長期的に見て歌舞伎自体を(放送をではなく)盛り上げるために必要ではないかと考えています。


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*1:最初数字を一桁間違えていたので修正しました。失礼しました