読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

長崎初訪問

 OSC福岡の「ついで」にちょっと足を延ばして長崎まで行ってきました。いやぁ、行ってよかった。予定していた以上の収穫と体験をしてきました。この日記ではまず概要だけ。


 福岡を 朝8時に出る特急「かもめ」に乗ると、10時には長崎に到着します。2時間。本読んだりPC触って(主に日記更新や長崎でのプラン立てのための検索)いたらあっという間に到着しました。
 県庁所在地なのに突き当たり、ここから先は(JR的には)何もない、長崎駅です。
  


 宿に荷物を預けて市内探索。路面電車が便利な街です。本数も結構多いし、500円の一日乗車券を買えば降りるときに勝手が分からずまごまごしなくて済むので、気楽に路面電車で移動することができます。
 街自体も比較的こぢんまりとして1〜2日で興味のあるところを回るのにぴったりだと感じました。


 市電の正覚寺下、石橋、蛍茶屋の各終点駅をクリアし(なんとなく端っこ全部に行ってみたかった)、崇福字、興福寺を初めとする寺群を外からだけ眺め、亀山社中の碑、眼鏡橋、新地の中華街、オランダ坂孔子廟からグラバー邸、と時々路電を使いながら歩きまくりました。
 孔子廟は「なんとなく通り道だったから」中を覗いてみた(有料)のですが、作り込まれた孔子様の石像群や建物の色鮮やかさ、そして廟内を整備している方なのか(おそらく案内係ではないと思う)に訊ねた時に色々教えてくれた温かさなど、入ってよかったと思える「予定外のアタリ」の場所でした。 奥にある資料館にも古い陶磁器などが展示してあり、最近「大きいものと古いもの」に弱い私としては興奮しまくりでした。
 こういう時には一人旅っていいな、と思いますね。展示品と「目が合う」とか「呼ばれる」などと表現するのですが、そんな時に展示品との対話が完了するまで5分でも10分でもひとつの展示の前に留まることができる、この時間の使い方が本当に贅沢だなと感じました。


 夜は稲佐山へ。ここは絶対に外せない。詳細エントリを分けて書きたいと思います。寒かったけど夢のような景色でした。ロープウェイ工事中で運休(2009/12/1〜12/15)。自分の車かタクシーでしか行けません。長崎訪問予定の方はご注意を。(山の下のロープウェー乗り場近くからはタクシー、だいたい1500円です)
 ロープウェー休止だったからこそ、比較的人が少ない場所でゆったりできたのかも、と思うと、想定外の休止ではありましたがラッキーだったのかもしれないと思っています。


 翌日は軍艦島上陸(詳細は別エントリにて)。原爆関係の見学。一本鳥居、爆心地、平和公園。 今は何の変哲もない広場となっているこの地で60年以上前に何が起こったか、いや誰が何を「起こしたのか」。何故そんなことになってしまったのか。
 いずれかのタイミングで誰かが「おかしい」と気づいたはず。その声は、届かなかった。決定権者たちに受け入れられなかった。このような不幸の種は今の時代にもたくさんあるけれど、その不幸を回避できないことが多いのは何故なんだろう。何がみんなを「踏みとどまれない」症候群に導いているのだろう。そんなことを思い、twitter に思わずつぶやいたのが以下の言葉。

 

おかしいことをおかしいといえるひとがいない組織っておかしいよ。。。ぜったい。。
12/7 午後 3:02 Movatterで

爆心地にて上空500メートルを見上げながらそんなことを考えていたら、涙が出てきた。。
12/7 午後 3:04 Movatterで


 上空の、何も見えない空間の一点で、あの瞬間に起こったことは事実です。私の感覚では「そんな遠くで」と思うようなその場所で爆発した威力がいかに大きかったか。 時を越えても、その場所に身を置いて初めて感じられるのだと実感しました。



 気を取り直して、もう少しだけ時間があったので浦上車庫へ。路面電車車両基地ということで行ってみたけれど、奥の方に車両がいっぱいあるものの、見学できそうな様子でもない。・・・と建物(運転手さんたちがいっぱい休息してらっしゃいました)の中で聞いてみたら「担当者に聞いて来ますので」としばし待つと、「担当者」さんが降りてきてくれました。私一人を引き連れて車庫敷地内を案内して回ってくれました。なんという贅沢! 全国各地から引退車両を買い取っていることや、洗車場を見ながら「1日に7台」しか洗えないこと、低床式の3000系という3両編成のように見える車両はン億の値段なのでまだ3台しか導入できていないこと。 デコ電もありましたが、2年くらい前を最後に(お金が集まらなくなって)お祭りでも走らなくなってしまったことも伺いました。古い車両で床が木のものに乗せていただいたり、下車ボタンなんてないから紐で下車を伝える車両があったり、特に私は鉄っちゃんという訳ではありませんが、ファンが見たら興奮して卒倒してしまうのではないかと思うくらい贅沢な時間でした。
 交差点で見た 「直・曲」が7秒ごとに変わる不思議な信号についても、路電のポイント切り替えを運転手さんが選択するものだと教えていただきました。残念ながら時間がなかったので、その後改めてその交差点で現場確認することはできませんでしたが、面白い仕組みがいっぱいあるのだなぁと思いました。
 車両基地の建物の3階はちょっとした博物館になっていて、古い写真や部品などがたくさんでした。



 後ろ髪を引かれながらも、飛行機の時間があるので長崎駅に向かい、バス(途中で人を拾うので最終的には満車になりました)、飛行機で帰路につきました。 長崎空港のラウンジでいただいた「そのぎ茶(彼杵のお茶)」が、すっきりと呑みやすい味で気に入りました。