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長崎観光(さだまさし的観点から)

 そんなわけで福岡の「ついで」に1泊2日の駆け足訪問ですが、上の日記にちらと書いたように、さだまさしさんの影響というのは非常に大きいのです。 初めてさださんの曲を聴いたのは 1985年頃だったと思いますので、以来中抜けしつつも、いつか長崎に行きたいという漠然とした思いを持ち続けてきたのでした。四半世紀越しの念願達成と言ってもいいかもしれません。
(注記:気が向いたらあとで適宜写真追加)


 ということで長崎に朝10時に到着して真っ先に到着したのは、自由飛行館。路電長崎駅前駅から思案橋を抜けて正覚寺下まで。そこから少しだけ歩いて崇福寺(そうふくじ)まで。角にある崇福寺の門を背に立つとすぐ斜め前にある喫茶店です。 朝早いせいか他のお客さんは一人も居ず少し残念。 コーヒーとケーキを戴きながら、店内にさださんの曲が流れている喫茶店という珍しいシチュエーションに少し戸惑ったりしました(笑)。不思議な感覚ですね。こういうところで流れる曲だと思っていないから。


 その後寺々を見ながら蛍茶屋まで歩きました。グレープ時代の『紫陽花の詩』にはたくさんの長崎の地名が出てきます。一番の出だしは「蛍茶屋から鳴滝までは中川抜けてく川端柳」。その蛍茶屋駅です。 鳴滝(シーボルト記念館があります)には今回は行きませんでしたが。隣の駅が新中川町。
 2番は「思案橋から眼鏡橋。今日は寺町回ってゆこか。それとも中通りを抜けてゆこか」。思案橋は概ね自由飛行館のあたり(ちょっとおおざっぱすぎますが)、そして寺町は上記の通り、自由飛行館から寺々を見ながら北の方向にあるく道で、中通りはもう一本下側(川に近いほう)にある道です。 初めて歩く私には寺町を抜ける細い道の趣がぐっときました。 この歌詞に続いて「賑橋から覗いてみよか」。はい、眼鏡橋を見る際にいろいろな橋から覗いてみましたよ。賑橋はその名から受ける印象とは異なり、人通りもそれほど多くなく周辺も人があつまりそうな感じのしない、静かな橋でした。
 3番「南山手の弁天橋を越えて帰るわ、新地を抜けて。出島の屋敷は雨ばかり」。南山手付近の美しい建物群と、賑やかだけど意外と狭い新地の中華街。出島はちょっとよくわからなかったけど、紫陽花の季節に来るとまた印象が随分違うのでしょう。


 他の曲では『絵はがき坂』。「活水あたりはまだ 絵はがきどおりの坂」。オランダ坂自体は何の変哲もないちょっと急な短い坂だったのですが、この歌のおかげで、いろんな思いを持ってこの坂の前に立つことができました。売店で絵はがきは探しませんでしたが。 それにしてもこの「活水あたり」というのがなんだかよくわかっていなかった(考えたこともなかった)のですが、地名だったとは。活水女子大学という看板があり、平日には「アンアン・ノンノ抱えた若いお嬢さんが」歩いていたのだろうなと、、いや、今時アンアン・ノンノじゃないでしょうけど(笑)。1976年の歌ですもんね。


 グラバー園を上から入場し降りてくると出口の坂の真正面の角に「雨やどり」があります。さださんショップ。妙なストラップ(「490円」のやつ)やらてぬぐいやらを購入。お店のお姉さんといっぱいお話させていただきました。私より年上の「大きいお姉さん」ですけど、楽しげにしていて素敵な方だなと思いました。


 路面電車に乗りながら思ったのが『長崎BREEZE』。この歌でうたわれているスピード感というのはこれなのか、と感じました。コトコトというほど遅くなく、でも速すぎないちょうどいいスピード。信号待ちや駅でよく停まる、動と静。 これはやはり「自分の体で感じ、自分で息を吸ってくる」ことでしか得られない納得感だと思います。


 そして絶対に外せない稲佐山。今回の長崎訪問の最大の目的のひとつは稲佐山の山頂から夜景を見るということだったので気合いが入っています! 例によって私ですから(^^;)、無駄にいっぱい歩き、ロープウェイ乗り場へ。改めて地図みたらこれ、普通に遠いよ! 普通歩かないよ! まぁともかくロープウェイ乗り場に着いてみると「12/1〜15、点検につき休止」。 がーん。。。 とぼとぼと来た道を下りながら、しかしここは気合いの入っている私。 通るタクシーをつかまえ、念のため値段の見積を聞いてからいざ山頂へ! ロープウェイ乗り場付近の道路からだと概ね 1,500円くらいです。 上にはタクシーがプールしているわけではないので、多少の支払いを上乗せして(30分300円くらいらしい)待ってもらうか、他の人が乗ってきて空車で帰る車をつかまえるか、電話番号を聞いておいて下から呼ぶか、のどれかになります。休止中にタクシーで行く方はご注意。
 タクシーでくねくねした道を上りながらだんだんと遠くなる下界の灯りたち。後部座席に乗りながらずっと私、口あいてたんじゃないかなぁ。 そして山頂から見る景色の美しさときたら。 思わずひとりで溜息混じりに「来てよかったぁぁ。。。」とつぶやいてしまいました。 平地の灯りがそのまま山を登り立体感を以てぐっと迫ってくる感覚。そして徐々に減る灯りが向かいの山を登り切るとそのまま星空になる無境界。 何時間でもそこに居たい気分でした。
 『長崎小夜曲』で歌われている「宝石箱に身を投げたような港の夜」とはどんなもんだろうと期待はしていたけれども、想像を遙かに上回る、息を呑むような絶景でした。 (ちなみにこの曲で歌われている景色は稲佐山側からではなく、市内の南山手の丘の上からの景色だと私は想像しています)
 予定外のロープウェイの運休のおかげで、おそらくお客さんも少なくゆったりできたのだろうと、運の良さに感謝しています。 本当はもう少し明るい時間に到着して徐々に暗くなっていくのを見たかったのですが、かろうじて山の形がわかる時間には到着できたので、結果オーライ。 


 コンサートなどで何度も長崎を訪れている知人から教えてもらったのが、新地中華街の「江山楼」。関係者御用達のお店のようで、さださん手書きの長崎マップにもこのお店の名前が書いてありました。 ちゃんぽんを戴き、とてもクリーミーなスープと、そのスープに自然に溶け合う麺の食感に舌鼓を打ちました。


 とまぁ、今回の長崎訪問をさだ的角度から見るとこんな楽しみ方でもあったのでした。次回また行けるのであれば、紫陽花の季節に行きたいのと、稲佐山からの明るい景色を見てみたいというあたりでしょうか。暗くなってから稲佐山に登ったので「聖地」野外ステージは見られませんでしたので。
 バスの便でも九州各地と結ばれているようですので、また行きたいと思います。2日間で見て回るのにちょうど良い大きさの街だと思います。