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マンデルの経済学入門

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マンデルの経済学入門

マンデルの経済学入門


 私の「積ん読」の中に2年くらい積みっぱなしになっていた本。 今となっては何が気になってこの本を購入したのかすら思い出せないが、とにかく読んでみた。


 この本は、1999年にノーベル経済学賞を受賞した経済学者、ロバート・マンデルさんが、1968年に書いたもの。日本語版は2000年。


 この本はまさに「本質を理解するための本」だと言いたい。冒頭からものの価値(値段、貨幣)について丁寧に説明している。「すべては "不足" から始まる」 の言葉どおり、足りないものを欲しがる人がいるからそれに対して対価が発生する、というところから説明が始まっているのである。
 あるのが普通だと思っているものに対して、それが「ある」意義自体をしっかり植え付ける。これは私が目指す教育方針と共通する考え方でもあり、非常に共感できた。気持ちよく読み進めているうち、気づいたら貨幣の変動の話や政府の政策の話などに踏み込んでいる。国際収支や制作の話になると、「言われてみるとそれは正しい気もするし、この本のここまでの流れを納得させられているということが前提ならばその通りなのだが、でも心のどこかで、それが本当に正しいのかと疑問を持っている部分もある」というのが率直な感想だ。 


 まぁともかく、この「物事の根底を一度は考える」ことはとても重要なことだと思っているので、この本で価格変動についての考え方のひとつが気持ちよく私の中に入ってきた(と同時に私自身も考えるとっかかりをもらえた)のは、この本を読んで良かったと思える最大のことだろう。


 関心がない人にはつらいが、物の価値や値段、経済政策ってなんだろう、と思っている人は一読すると何らかのヒントをもらえることと思う。


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