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30日でできる! OS自作入門

30日でできる! OS自作入門

30日でできる! OS自作入門

 5年前も前に発売された本書。今では韓国語やその他の言語に翻訳されて絶賛大人気継続中のようです。
 私は、、、というと、発売後結構早め(2刷)に購入したものの、「時間があったら読みたい」分野の本であることと、なにぶん分厚くて腰を据えないと読めないということから、この5年間、本書はずっと、積ん読山の万年凍土となっていました。
 このたび裁断機を購入し、本書も思い切ってグサリ。3〜4章くらいずつ、持ち運びたいだけを持ち運べるようになったので、嬉しくなってようやく読み始めました。5年越しの悲願達成です。裁断機バンザイ!


 と言っても、本当は逐一自分で手を動かしてみたいところなのですが、ズルいオトナな私は、基本的には「読むだけ」を決め込みます。


 読んでみて判った(半分は「思い出した」と言ってもいいかも)のは、「OSって要するに普通のソフトウエアなんだなぁ」ということ。動作プラットフォームとして、インテルのCPU/チップセットが提供している命令を使って画面を描画したり、APIというインタフェースを用意して他のツール(一般に「(OS上で動作する)アプリケーション」と呼ばれる)から来た命令に答えたり命令に従って描画などの動作をしたり。
 安全策の施されていない素のプラットフォーム上で命令を実行するのだから、うまくコードを書かないとよく飛んだりするようですが、そういや昔って少しHEXとか打ち間違えるとすぐ吹っ飛んだよなぁ、などと懐かしく思い出しました。最近のOSってよく考えられているよなぁと、本書を読みながら思いました。


 本書は終始一貫して、川合さんらしい語り口。変に肩肘はらずに楽しげな調子なので、少ししんどくなった時でもついつい先を読み進めてしまいます。


 ということで、5年間私の本棚に眠っていた宝物を、今やっと発掘したような気分です。刷を重ね、翻訳版も出版されている間、身近にありながらこの本と「出会って」はいなかったことを、少し悔やんでもいますが。
 特に初期のコンピュータ(電源を入れるとBASICが立ち上がるような時代の)を触ったことのない若いプログラマの方には、この本の前半部分だけでもいいので、ぜひ読んで、体験して、理解してもらいたいなぁと思いました。


 5年たっても全然古さを感じない本書。これからも益々見えなくなっていく「コンピュータの根底のソフトウェア」の入門バイブルとして日本の、そして世界の財産となっていくことでしょう。


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