戦慄が走った39

mixi日記に書いたものを加筆修正転載


週末テレビをつけた時にちょうど N響アワーをやっていたので見るともなしに、ながら見していました。第2バイオリンに焦点をあてた特集だったみたい。
「新しい世界に云々」というお話の後に響いてきた Es の和音。響くティンパニ。 思わず驚いて他のことをしていた手を止めて画面を凝視してしまいました。続いて B の響き。素朴な音のなかにティンパニの音がひときわ固く、浮き上がっていました。
なに?なに?このザンク! 心臓がドキドキして少し混乱する私。


 不思議な音色に引き寄せられ、そのまま画面を見つめていると、、、、気づきました。 「みんなビブラートをかけていない!!」
素朴ながらも、、いや素朴であるからこそ生まれる緊張感。
 第1楽章だけの放送だったのですが、呆然としながら曲の終わりまですっかり引き込まれてしまいました。鳥肌が立ちました。少し、、、怖かった。。


 指揮者の名前は、ロジャー・ノリントン。調べてみると 2006年に初めてN響を振ったときの映像だったようです。
 モーツァルト交響曲第39番。 こんなに衝撃的な演奏を聴いたのは初めてでした。


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