食い逃げ本(下)

「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い   禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)
「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)


『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い』をamazonからおすすめされました。
同書の上巻は知人から借りて読んだので、amazonさんには私がこの本を読んだことはお伝えしていなかったはずなのですが、何故かトップページにおすすめ本として紹介されてしまい、改めてamazon恐るべしと思ったのでありました。
 迷わずすぐにクリック。 それはこのタイトル付けの「芸風」に共感したからです。


 この芸風は私も比較的頻繁に使う芸風で、たとえば全身全霊をかけて相手に対して「Aという判断がいかに優れているか」を説明、説得し、相手に納得してもらう。そして相手がすっかりその気になったところで「Aという手法はこんな大きな問題をかかえている。全然違うBという方法があるが、どう思うか?」とたたみかける芸風です。 自身内での検討が甘い人にとってはその思考の浅さをズバり指摘されて目がテンになるようです。
 この本はタイトルでそんな芸風を見せてくれたので、迷うまもなく購入ボタンを押してしまったのでした。


 非常に読みやすい本でした。言葉がきれいで、例がわかりやすい。個別のネタバレになりそうなことを書くのは避けますが、前作では「感情より勘定」などと言っていた(これは冷静に数字を扱う上では真実)のに対し、本作で「会計だけだと半分しか語れない」と「感情」の面の大切さを説いています。論じ方が非常におもしろい。
 機会があれば、著者の山田真哉さん、お会いしてみたいものだと思いました。一度お話してみたい(^^)。



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