最近新しい事を開始できないお話

 基本的に知らなかったことを知ることは大好きで、それ故「浅く広く」型になっている私ですが、特に最近、新しいことを始めることを躊躇することが多くなってきました。


 理由は簡単で「面白かったらどうしよう」と考えるからです。面白そうだと思って首を突っ込んでみるのに面白く感じることを畏れている、というのは意外なようですが、実は意外でもないのです。
 面白ければある程度まで深く知りたいと思うようになります。それには時間もお金も必要になるのが一般的です。そんなわけで、「この忙しい時期にまた時間を取るような面白いことを知ってしまったらたいへん」というのが「面白かったらどうしよう」の背景なのです。


 私はスキーとゴルフはしないことにしています。10年以上前から決めていることで、これも同様の考え方っで、あれだけたくさんの人が面白いと言っているのだから面白いに違いない、今私は面白そうだと思っていないのだからわざわざハマりに行く必要はないのだぞ、という思いがあったからなのでした。試しに一回行ってみよう、なんて言われて着いていって、面白かったらそれこそたいへんです(笑)。


 「面白そうだと思ってしまった」ものはいくらでも湧いて出てきますが、最近そのそれぞれが長くなってきたということも、新しいことに手をだすのに躊躇する原因にもなっています。飽きない。もっと知りたい。
限られた時間の中で新しいことを始めるには、古いなにかに掛けていた時間を削る必要があるのは自明のことですからね。手を出したものが「面白いかもしれない」恐怖は、こんなところにあるのです。退場基準も決めておかないといけないのかもしれません。


 色々とやりたいことはあるのに、知りたいことはあるのに、その「第一歩」を踏み出すことに躊躇している今の状態について、こんなことをつらつらと考えてみました。



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