たのしい cocoa プログラミング

たのしいCocoaプログラミング[Leopard対応版]

たのしいCocoaプログラミング[Leopard対応版]


 iPhone を買って、プログラム開発用機器(MacBook)を買って、さぁ作るかと思ったときにとりあえずとっかかりが欲しいものです。そんな期待でこの本を手にしました。
 翻訳物かと思うほどのくだけた表現(笑)。 著者が語りかけてくれるようなとっつきやすさがあります。 こんな語り口の本、一冊くらい作ってみたいなぁ(いま企画進めているオンライン記事はそれに近いものはあるけどやはり印刷活字でこの芸風をやってみたい)。
 例外処理はあるけど基本的にあまり使うなよとか、グローバル変数のかち合い(ネームスペースがない)とか、なるほど。
例題として掲載されているRSSリーダーでは、久々に、本に出ているコードをひとつひとつ手で打ち込むという作業をしました。楽しかった。打って考えて動かして直して、、、と2時間以上こんな作業をするのは久しぶりで、こういうわくわくする時間をもっと作っていかないと新しいことは覚えられないなぁと実感。
 惜しむらくは誤字の多さ。 Format が Fromat になっていたり英単語系のスペルミスが多く、これは著者というよりも編集者の責任だよなぁと、内容が面白いだけに非常に勿体なく思いました。


 そもそもの目的が iPhone プログラムの開発ができるようになることだったため、後半の各論に入るとかなり高速読み(読み飛ばしとか読み流しとも言う)になりましたが、cocoa でデスクトップアプリを作りたい人には一冊まるごと、全体像をつかむのに役に立つ本になることでしょう。語りかけの口調は「要するにこうよ!」と本質をざっくばらんに教えてくれます。



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