MySQLユーザーコンファレンス2008に行ってきました(1)

 10月30,31日に東京駅スグの「東京ステーションコンファレンス」で開催された MySQLユーザーコンファレンス2008に参加してきました。このカンファレンスは昨年の9月に続き今回が2回目。去年のこのカンファレンスがきっかけでこの1年間英会話を必死で勉強することになった思い出のイベントなだけに思い入れも深く、わくわくしながら参加しました。
 昨日の日記に書いた NRIさんの前夜祭から含めて都合3日間、来日組のスピーカーさんとは積極的に仲良くなりました。特に Tobias と Jimmy はお話ししやすい雰囲気でgood。David と Brian は早口でわーーっとまくし立てるのでまだ(英語として)苦手。。でもちゃんとサインをもらうために「MySQL徹底入門が日本では素晴らしい本であり、だからこれにサインしてほしい」(<なんか論理ハタンしている(笑))ということを説明しましたよ! 頑張った。
 それなりに1年間頑張った成果はあったかなという感触は得ました。 周りからも「しゃべってるじゃーん。どうしたの!?」とお褒めの言葉をいただきました(^^)。


 さてコンファレンス。初日朝に軽い出番があったのでドキドキして会場に向かいました。前打ち合わせがあるのでかなり朝早め(当社比)。全体的にセミナー会場は人数に対して狭めで、開始前には長蛇の列。 並ぶのが嫌いな私はほとんどセミナーを聞くことなくブースエリアでうろうろしていました。あとでいくつかのセッションは動画公開されるようですのでそちらで見ようとおもいます。。
 以下、いくつかピンポイントで。

基調講演

 サンの「MySQL ビジネス統括本部執行役員」の矢崎さん登壇。世界のMySQL界の中でAPAC(アジア/パシフィック)地域を統括する、世界MySQL界のナンバーツー(たぶん3,4人)のうちのひとりです。 ちっちゃいイルカのぬいぐるみと、特大(抱き枕にできるくらい)のぬいぐるみを取り出して、MySQLの規模の広がりを説明していました。
 予定時間をかなりオーバーして、協賛企業およびユーザ会の紹介。私も日本MySQLユーザ会の副代表として簡単にユーザ会の紹介とサンに対する要望などをお話しさせていただきました。「対談」と聞いていましたがあまり対談ぽくならなかったですね(笑)。 お願いしたことは3点。
 ・サンの経験とリソースをもって、日本語での情報提供に今まで以上に力を入れていただきたいこと
 ・solarisjava に特化せずに MySQL を今まで通り広いプラットフォームに対してサポートし続けていただきたいということ
 ・今までも MySQL KK の社員の方にも、OSCなどのカンファレンスでの講演やブースなどでユーザ会と一緒に(というかユーザ会のメンバーとして)活動していただいてきた。この良い関係は今後も続けていきたいということ

(E-3)MySQL Enterprise ツールのご紹介: Workbench、Query Analyzer、Proxy

 ジミー・ゲレロさんの講演。ちょっと頑張って同時通訳レシーバーを使用せずに聞いていたら途中で集中力が途切れて、意味がわからなくなってきて寝ちゃいました(^^;)。 あとで聞いたらかなり舟を漕いでいたらしい、、、最前列でごめんなさいっ!
 MySQL Workbench は現在 5.1 というバージョンが開発中ですが、その前のバージョンである MySQL Workbench 5.0では私もメニューの日本語化などをやらせていただいたこともあり、注目のツールのひとつです。まだ不安定な部分も多く、安心して使えるツールとは言い難い部分もあると思いますが、機能は揃ってきたのでじきに安定性向上に力を注がれることと思います。期待しています。
 MySQL Proxy は、mysql のクライアントとサーバの間に位置してあれこれできるツールLUA言語でスクリプトを書いて通信途上であれこれできるので、使い道は想像力の大きさに比例することでしょう。これもドキュメントが不足などの問題はありますが、かなり期待しています。

(BOF-2)MySQL Proxy をベースとした製品と開発プロジェクト

 BOFということでもっと参加者全体で盛り上がれるかと思っていたが、意外とというかまぁ冷静に考えればこんなもんかというか、ともかくちょっと期待はずれでした。最初にジミーがざっと(結構しっかりと)MySQL Proxy について説明し、その後みんなであれこれ、、、、という展開を期待していたのに、ふつーにセミナー聞くのと変わらない姿勢の参加者がほとんどだった気がします。いやもちろん盛り上げ方にももう一工夫が欲しかったところでもあるので、次にこんな機会があったら盛り上げ側としてお声がけいただけたら、と思いました:-)
 わいわいやるのって、恥ずかしいんですかね。。。



 そのほか参加できなかったけれども気になるセッションは以下。

(S-D3) MySQL Replicationの運用手順について

日本HPの水野さんのご講演。興味はあったものの部屋がいっぱいで入れなかったので、終了後に部屋から出てきたところをつかまえてかいつまんで内容を伺いました(ずるい(笑))。
レプリケーションについて、マニュアルや書籍などでは各コマンドの使い方や動作原理についての説明はあるものの、それらを組み合わせて実際にどのようにレプリケーション運用をするのかについての記述はあまり目にしません。
この講演ではそんなレプリケーション運用の実際について語られたようです。

(BOF-1)Drizzle

 ブライアンが開発中の新DBMSエンジン Drizzle (どりずる)。いったいこれは何なんだろうというレベルの興味(だって今回初めてこの名前聞いたんですもん)から参加したかったのですが裏番組のため叶わず。引き続き地味に情報収集していきたいとおもいます。

(BOF-4)MySQL通信プロトコルの中身

 大人気のBOFだったらしい。通信プロトコルを知りたい人がそんなにいるというのが驚きだったが、表面を追うばかりでなくこういうことに興味を持つのは良いことですね。私も「超極めるMySQL」という書籍で通信プロトコルを見てみよう的なサワリ記事を書いたことがあるので、この話題の盛り上がりは嬉しく思いました。