木のぼりの歌

木のぼりの詩

木のぼりの詩


 安野さんの新作。 私には本書の題材となっている時代は昔すぎて「懐かしい」という感情はさほど湧かないものの、古き良き時代の暖かみを感じる本だった。 安野さんの絵はほんわりしていて素敵です。
旧字と新字の狭間の時代だったのかな、日記風の記述に対して先生が赤字で字を訂正する(くさかんむりを続けて書いてしまうのに対する指摘はしつこいくらい(笑))のが、演出効果をあげているなぁと感じた。
 本をつい急いで急いで読んでしまいがちな最近。 じっくりと時間をかけて味わいながら読みたい一冊。


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