- 作者: 松岡正剛
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2006/12/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「大人は読んではいけません。」とはオビの言。 えーなんでー? と思いつつ、結局本文にその答えは見つけられませんでしたが(笑)。実はこのオビの文句も読み終わってから気づいたくらいなのでまぁいいのです。
著者は「編集工学研究所」の所長。編集工学ってなんだろう、と単純に書籍の編集技術のようなものを想像して読み進めていくと、まさに「編集」こそが歴史の事実を作り上げる手法だという本質にたどり着きます。本書では主に宗教に着眼して各宗教が他の宗教をどのように「編集」することによって無力化または敵視化していったか、自分の教義をどのように「編集」してつじつま合わせをしてきたかが語られています。 編集、すごい!
話に興味を持たせるために多少正確性を犠牲にしてでもストーリー性を重要視しているのだとは思いますが、そのあたりを多少割り引いたとしても、面白く一気に(といっても数日がかり)読むことができました。 続編(?)の「世界と日本のまちがい」も購入してあり、積ん読順位10番以内に入っているので、こちらも読むのが楽しみです。
私は学校で学ぶ「歴史」が嫌いだったのですが、この本のように全体の流れをつかむことに重点を置くと興味が湧いてくるものなのだなと感じました。大きな流れ、重要!
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