「認められる!」技術

 

がんばっているのに報われない人のための 「認められる!」技術

がんばっているのに報われない人のための 「認められる!」技術


 先日の井寄さんの出版記念パーティで本書の著者である久米さんにお会いしました。スピーチでも普段の会話でも、ゆったりした心地良いテンポでお話しされ、あっという間に引き込まれてしまいました。そんな「相手に何かを伝える」オーラーをお持ちの久米さんが「認められる」ための心がけを紹介した本がこれ。奥付では6月1日発売ということになっている、できたてほやほやの本です。


 実は、この手の本には飽き飽きしていていました。というのも多くの本は「お礼状を書きましょう」「こんなチェックリストをつくりましょう」「あんなことをしたらいい」「こんなことをしたらいい」と表面的な行動を紹介するに留まっているからです。何を勘違いしているのか、ちょっと名刺交換しただけでお礼のハガキを送ってくる人も稀にいて(そういう行動を進めている本も実際にある)、その内容が揃いも揃って嬉しくもなんともないものなのですね。
 そんなバックグラウンドがありながらも「この本は絶対に読みたい」と思ったのは、久米さんの人柄でした。ええ「人柄」を語れるほどいっぱい交流させていただいたわけでもないのですが、「この人が書いているものなら大丈夫!」という確信が得られる何かを、感じさせてくれたのです。絶対に表面をなぞっただけの本なんか、この人は作らない。本質を、ともかく愚直なまでに「伝えよう伝えよう」と努力し工夫し続けただろうことが確信できたのです。


 期待に背かず、素敵な本でした。私自身も周囲に普段から言っている事も多く紹介されていて(でも私よりも言葉に説得力があったのが少し悔しいですが)、自分の考えにより自信を持つことができたし、行動そのものよりもその行動が喜ばれる理由を納得させるところからの記述をしっかりと心がけられていて好感が持てました。
 日々の仕事がなんとか回り始めて自分の成長に変化が見られなくなってきたな、と感じている人に読んでもらいたい一冊です。 


 前著の「すぐやる技術」も読んでみたいと思います。


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