月刊まつかつ#33「深いマインドマップ。短いマインドマップ。」

月刊まつかつ(2012年1月号)に、4ヶ月ぶり2回目の参加をしてきました。(行く前の日記はこちら
サイトの案内には「秘密結社」とか書かれていて、全然わからないと思いますが、参加してみてもやっぱりよくわからない不思議な場です。考えるきっかけを与えていただき、気づきを生み出させてくれる。その道具としての会話やマインドマップがある。そんなワークショップ的な場だと紹介したらいいでしょうか。


 今回は内容盛りだくさんで、まつかつさんの最近のマインドマップの紹介、本の読み方、1月の振り返り、などなど。


 毎回必ずやる(らしい)「Good and New」というゲーム。24時間以内にあった「良かったこと/新しかったこと」を紹介しあうのですが、なかなか思いつかない。1週間とか言われればまだましなのですが、24時間以内というところが絶妙で、これは「いいことや新しいことがひとつもなかった日なんてないでしょう?意識していないだけだから、ちゃんと見つけて、つかまえてごらん」という事なのでしょう。「お昼に久々に食べた醤油ラーメンがおいしかった」でもいいので、日々、60秒間だけでもそんなことを考える時間が取れたらいいなと思いました(これがなかなかできないのですが)。


 マインドマップは、今回は主に2つ書きました。
ひとつめが、読書のためのマインドマップ。著者が書いたことに軸足を置くか、自分が知りたいことに軸足を置くか(前者は「もくじ」、後者は「質問」に代表されます)、ということで、私は「もくじ」をマインドマップ化してみました。基本的には目次から抜き学ような作業が中心にはなりますが、「こんなこと言っているのかな」「これは笑うところっぽい」「著者の熱意、高そうだな」などと、思っていた以上に各部分ごとに香りがあるのが新鮮でした。
 これは最近私が勝手に提唱している「勘違い読書法(または妄想読書法)」そのもので、もくじだけを見ながら色々妄想していく作業はなかなか面白く、また「早く読みたい!」という気持ちを盛り上げるにも効果がありそうです。約10分の作業で(時間を区切ることが大切!)こんなに面白いなら、今後色々な本でもやってみようっと。(その本の重要度に応じて、かける時間は傾斜してもよさそうですね)


 また、まつかつさんが紹介していた「マインドマップで会議の話題を事前に書いておくと、それに加筆するだけで議事録代わりになる」という手法は、私の「事前作成議事録法」に相当します。これも要するに「妄想議事録」を事前に書いておいて、もし実際の会議の内容が異なればそこだけを修正すれば良いというもので、まつかつさんの手法と違うのは「この妄想議事録は事前に相手には見せない」ということくらいでしょう(ともに何かを作り上げる会議と、何らかの利害相反どうしで落としどころを見つける会議との性質の違いはあるかと思いますが)。
 最近、見よう見まねでマインドマップ(みたいなもの)を描いていて感じるのは、「全体像の把握」のラクさです。一緒に生み出す系会議で、その日の話題をマインドマップで描いて用意しておくのは、まさにこのマインドマップの特徴を活かした利用シーンなのかな、と思いました。


 2つめ(最後)に描いたマインドマップは「1月の振り返り」。マインドマップの大ベテランの方々と一緒のグループで、たくさんの刺激をいただいたおかげもあり、初めてフルカラーで描いてみました(今までは、色を考えることで手が止まってしまうので、黒一色で描いています)。なんだか、今まで書いていたのと全然雰囲気が違って、嬉しい気持ちです。


 1月は「捨てる」と「(とある分野を)勉強する」の2大柱で明け暮れたと思っていたのに、思いつきで生活関連の枝を書いてみたら、嬉しかったことを思い出せたりして、マインドマップに傾倒されている方が言っている「なんか、出てくるんだよ!中から!」みたいな感覚ってこれなのかな、なんて想像しました。


 未だ、「きちんとした」マインドマップを学ぶことにはさほど威力が沸かない私ですが、マインドマップの持つパワーの「本質」を、こうやって少しずつ感じ取っていけたらと思っています。
 場の空気としても「マインドマップ原理主義」というわけではなく、「いいよいいよ、それでいいんだよ」という尊重の空気があるので、「ちょっと興味はある、でも自分のやりかたも大切にしたい」という人(まさに私です(笑))も参加しやすいんじゃないかな、と思います。


 まつかつさん、参加の皆さん、どうもありがとうございました!
スケジュール合いにくいので頻繁には伺えないのですが、また参加させていただきたいと思います。よろしくおねがいします!

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