2015年の年末に Microsoft Band 2 を手に入れてから7ヶ月ほど、ただ普通に使ってみました。
エクササイズに使うわけでもないし、ランニングをするわけでもない。頑張って活用法を調査する等のことはせずに、ただただ、普通に使ってみました。
Microsoft Band 2 を欲しいと思ったのは、そこに未来を感じたから。結論から言うと、私にとってMSBand2 は、まだ、文字通りの未来の道具でした。現在使える道具ではない。夢を感じる面もあれば、装着していたからわかるデメリットもある。
私の「腕時計」に期待するものとして、その欠点のほうがそろそろ耐えられなくなってきたので、このエントリをしたためて使用を終了しようと思う次第なのであります。
Microsoft Band 2 よかった点
- 未来を感じられる。なんだかわからないが、なにかが起こりそうな、そんなワクワク感があります
- 歩数計としての機能が何気に嬉しい。Bluetooth でAndroidスマホと通信しているので、何も気にせずにスマホで記録を見られる便利さ
- メッセージ通知機能が便利。私の場合はFacebookのメッセージでの連絡が多いのですが、いちいちスマホ画面を確認しなくても、メッセージ着信があると MSBand2がブルっと震えて、送信者等の情報を教えてくれる。ちらっと見るだけで、今すぐに本文を見るかあとでいいかを判断できる。
- 使用当初は日本語フォントが入っていなくて、アルファベットと数字以外はすべてトーフになってしまっていましたが、2016年に入ってからのアップデートで、フォントが入りました。それまでと比べて格段に活用シーンが増えた気分になったことを覚えています
- 心拍計も、使い方によってはちょっと嬉しい。測定自体には興味があって、購入当初はこれをつけてラジオ体操をやってみたり、セミナーなどで喋ったりお客さんに大切な事項の説明をしたりするときに心拍数はあがるのだろうか、などと比較的頻繁に数値を確認してみたりしていたのですが、すぐに飽きて見なくなってしまいました(^^;)。
- ですが、たぶん生活の流れの中にうまくハマった時には、きっと面白いのだろうと今でも思っています。
Microsoft Band 2 不満な点、合わなかった点、残念な点
- とにかくバッテリーが持たない。帰宅後毎日充電が必要。忘れると時計として使えない。
- 時計表示に秒単位の表示がない
- もしかしたら設定や、他のアプリを入れることによって表示できるのかもしれませんが、少し設定を見た範囲では、できそうにありませんでした
- 電車やバスの乗り換えのとき、「あと1分(60秒程度)」なら急がないけど、「1分50秒(110秒)程度」あるなら急ごうか、みたいなシーンがよくあります(さすがに「あと10秒あるから走れ-!」みたいな、駆け込み乗車用ではないです(笑))。分単位の表示ではこれがわからないのです。特にバスの場合、逃すと20分後、みたいなこともあるので、秒針がないのは、結構死活問題
- 時刻表示がすぐ消える
- 時計専用機との差として大きいのが、MSBand2では、すぐに画面表示が消えてしまうこと。時計を見るようなジェスチャーで手首をひねると、表示がオンになるのですが、うまく検知してくれないこともあり、今の時間をちらっとみたいだけなのに、なんども手首をひねる動作をするハメになることも、ザラ。何してるんだろう、自分、、と我にかえることもあります
- 実は腕時計をずっとしていたくない
- 主に、手首に汗をかくのがいやなので、腕時計はできれば外していたいタイプです。仕事などの出先で、着席したらまず時計をはずす、、、これが私の習慣でしたが、MSBand2 は、なんだかつけていなければいけないような気になって(ちょっと立ち歩くとき等の歩数が取れないのがやだなーみたいなケチな思いがあるのだと思います)、つけっぱなし。
- GPS(を見る側の地図アプリ)がタコ
- MSBand2 にはGPS記録機能もあり、こういう測定/記録計の機能は私大好きです。遠出したときなんて、移動したところ全部記録しておきたいくらい(今は Androidスマホの google maps の機能で記録していますが、もっと細かく(しかしバッテリは消費しすぎないで)記録されたらいいのになと思っています
- MSBBand2 の機能はジョギングや自転車などのトレーニングのために用意されているようなのですが、都内にてある日、ランチに出たときの様子を MSBand2で記録したもの(をAndroidアプリで見たもの)は以下のような状態。ぜんぜんワクワクしない。
- 便利だと思った通知機能が、意外とクセモノ
- 日本語フォントが入ったときには、メールやメッセージの通知がMSBand2上にあらわれて便利だ、と思っていたのですが、意外とこれ困りもののシーンがあると分かりました
- 例1)想像してみてください。取引先の方と立ち話をしているとき。かるく腕組みをする姿勢で「いやぁ、最大限の時間を投入しているんですが、いっぱいいっぱいなんですよぉ・・」と話しているとき、ぶるっ、(MSBand2)「今日の飲み会楽しみにしています!」
- 例2)満員電車で左手でようやくつり革に掴まっているシーン。ぶるっ、(MSBand2)「xx株式会社様との契約OKでました」
- 心拍数を測る部分(?)が意外と分厚い
- 数週間で慣れましたが、常用するものとしては(利用者の視点としては)無用に分厚いのが残念です。
こんな感じで、「まず時計としてストレスなく使うことができて、その上で、便利な機能がいっぱいついてくる」ことを期待していた身としては、「時計機能もついているけど重要なのはそこじゃなくて、、」というポリシーすら感じる点に、大いなる不満を感じていたのでありました。貴重な体験をできた期間に感謝するとともに、明日から、充電不要+いつでも時刻が見える+秒針まである+出先では外せる な便利な腕時計の生活に戻ろうと思います。
また近い将来に、「未来」が自然と生活の中に入り込んでくることを楽しみにしつつ。