MySQL 8.0 マニュアル(Rev.68436)

2021-01-06
revision: 68430 to 68436

はじめに

 開始して3回目の日記ですが、うん、これは毎回の変更を追うのは、無理だ(笑)。
ということで、更新のたびに(日記を)更新、というのは断念し、次回以降は、目についた面白そうな更新があるときだけ紹介するようにしたいと思います。

全体の更新の傾向

 数日間見た程度の範囲ですが、以下のような更新の傾向を感じました。

  • 機能やオプション、変数らの追加に対する説明の追加
  • リファレンスマニュアルの索引への情報追加
  • 本文へのちょっとした(もうひとこと)説明の追加
  • ドキュメントソース(今回はhtmlで比較確認)改行位置の変更
  • 冠詞の変更、言い回しの変更などの、内容を大きくは変えないがニュアンスに影響する変更

 この中で、本質的な内容の追加・変更ではない部分を目視で判断していくところが、結構大変だなーというのが現時点での感想です。

今回(r68436) での変更点

 引き続き、AUTOEXTEND_SIZE に関する説明の追加や書換えが目立ちます。INFORMATION_SCHEMA.INNODB_TABLESPACES からの extend size 情報の取得SQL例など。

 その他、レプリケーションについて、こんな記述が追加:

From MySQL 8.0.23, you can improve the performance of semisynchronous replication by enabling the system variables replication_sender_observe_commit_only, which limits callbacks, and replication_optimize_for_static_plugin_config, which adds shared locks and avoids necessary lock acquisitions. These settings help as the number of replicas increases, because contention for locks can slow down performance. Semisynchronous replication source servers can also get performance benefits from enabling these system variables, because they use the same locking mechanisms as the replicas.

MySQL 8.0.23 からは、システム変数 replication_sender_observe_commit_only を有効にしてコールバックを制限し、 replication_optimize_for_static_plugin_config を有効にして、共有ロックを追加して不要なロック取得を回避することで、準同期レプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。これらの設定は、レプリカの数が増えるにつれて役立ちます。
なぜなら、ロックの競合はパフォーマンスを低下させる可能性があるからです。準同期レプリケーションのソースサーバは、これらのシステム変数を有効にすることでもパフォーマンスを向上させることができます。


では次回はまた気が向いたときに:^)


追記

 ちょっとしたことは、ここに追記していくことにしよう。

  • 2021-01-08 (revision: 68447) は、主にレプリケーション用語の修正。 MASTER→REPLICATION SOURCE, SLAVE→REPLICA。そうか、CHANGE MASTER が CHANGE REPLICATION SOURCE になるのか。長いなぁ。