PyCon JP 2022 に行ってきた話

 オフラインで開催された PyCon JP 2022 に行ってきました。
2022.pycon.jp

久々のオフライン大規模イベント

 数百人規模で2日間に亘って開催される規模のイベントに参加するのは、本当に久しぶりです。行く前から、そして参加中も、終わった後も、大変興奮しておりました。
 いくつかの些細なトラブルはあったけど、この規模のイベントを、オフラインで、新型コロナ対策に留意しながら開催してくださった運営スタッフの皆さんに大きな大きな感謝を申し上げます。

 久々のオフラインイベントは、私がCOVID騒ぎ以来まさに渇望していた「情報量の嵐」に満ちたものでした。

人に会えるオフライン

 Python界隈にはそれほど知り合いもいないため、完全アウェイなつもりで参加申込みをしたのですが、行ってみるとたくさんの人に会うことができて、オフラインイベントってやっぱり良いなぁと再確認をしました。この2年間、様々なオンラインイベントを開催したり参加したりしてきましたが、今ひとつとの感覚を持っていました。それは私がイベントに対して「セミナーを聞く」ことよりも「交流する」ことを重要視しているためでもあります。
 旧知の方々に再会し、オンラインでしかお話したことがなかった人とリアル初対面し、ブースでは新たな知り合いが増えるなど、オンラインでは得られない出会いがありました。オフラインイベント最高!

セミナーの感想など

 もう書きたいことは、ここまでで全部書いてしまったのですが(笑)、特に印象に残ったものをメモとして記録しておきたいと思います。

日経新聞社さんの2つの枠

https://2022.pycon.jp/timetable?id=NPMTSH
https://2022.pycon.jp/timetable?id=EEA8FG
 日本経済新聞社さんから2人が登壇されました。セミナーの構成力から、プレゼンのわかりやすさ、聞き取りやすさ、そして質疑での的確な回答などに感銘を受けました。
 新聞社社内のIT化状況を全然知らなかったので、情報に責任を持つ人と見せ方や運用に責任を持つ人(システム側)でタッグを組んで、内部で取り組んでいるという話が新鮮でした。オンライン記事のタイトルを自動生成する仕組みも、内製でここまでやっていることに驚きました。
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/party-poll-votes-map/

2日目基調講演

 統計家西内啓氏による Python(も)活用しているお話でした。サイトに掲載されているお写真とプロフィールしか事前情報がなく、「オカタイ感じの人が、お役所的なお話をするのかなぁ」と思っていたら(たぶんスーツにネクタイからの印象)、ツカミから最後まで、話に引き込まれてしまいました。統計については「なんか知らんが、ごく一部を調査するだけで全体が分かったように言うアレでしょ」くらいの認識でしたが、お話が面白すぎて、その場でご著書を購入してしまいました(Kindle版)。

GIS系いろいろ

 個人的な関心から、GIS系のお話をいくつか聞かせてもらいました。まだ入門者以前のレベルなので、雰囲気を楽しんできたという感じではありますが、その中で、GeoDjangoの話やデータソースの紹介を含むお話、GeoPandasの紹介などが印象に残りました。 今年のFOSS4GJ (オンライン)は他のイベントと重なってリアルタイム参加ができないので、ここで色々なお話を聞けて良かったです。

ブースもいろいろ

 スポンサーをしてくださった企業のみなさん、ありがとうございます。各ブースでお話を聞かせていただきました。 
 いま私は はてなブログでこれを書いているわけですが、移行または並行先として気になっていた note さんにも話を聞けたのが良かったです。「クリエイティヒティのための」というキーワードを伺い、私べつにそんなにクリエイティビティとかじゃないしなーと腰が引けた部分もあったのですが(笑)、いまイケてるサービスとして注目しているので、いつかお世話になるかもしれません。



勝手に反省会

 この素敵なイベントを運営してくださった皆様には、最大の尊敬と感謝をお届けしたいです。その上で、(他の)運営側のはしくれとして気になった点もあり、勝手に「反省会」をしたいと思います。

  • すべてのセッションを会場でも動通レシーバを通して聞くという「サイレントセミナー」の意図が最初よくわかりませんでした。会場にもよく伝わっていなかったみたい。
  • そのせいもあって、セミナー中にブースのほううるさいとか色々不満を持った人もいたみたい(私も少しは気になりましたが、そういうものなのかなと理解しています)
  • 特に全体で進行する時間帯で、段取りがよくわからない事が何度か。待っていたら良いのか、次はなにが始まるのか、席で待たされているけど今なにをしているのかなど、伝えて欲しい
  • セパレーターなしの多トラック。結構となりのスピーカーさん(人)の地声が大きい場合や微妙にスピーカー(機械)のボリウムが大きめに設定されていることがあって、目の前のセミナーに集中しにくい(聞きにくい)ことが多少気になった
  • 初日の朝、会場の階がわからなくて迷っている人をよく見かけました。後で見たら一部の案内には「4階」と明記されていましたが、書いていない箇所が多かった気がするので、会場案内が掲載されているすべての箇所に明記しておくと親切かなと
  • 「サイレント」のセミナーであっても、休憩時間はレシーバをはずしている人も多いので、各枠「これからはじめますよー」の案内は、同通レシーバを通してではなく、スピーカーで会場に案内したほうが分かりやすかったと感じました
  • ネットワーク、トラブルはありましたが全体的にとても快適でした。準備、トラブル対応、何からなにまでありがとうございました。

最後に

 もう何度でも感謝しちゃうのですが、とにかく刺激がたくさん、新たに得られた情報がたくさん、出会いがたくさんの素晴らしい時間でした。勝手が分からずに躊躇しているうちに、懇親会が定員になって参加できなかったのが、痛恨のミスでした。(「興味があるなら行け!」という私の行動様式とちょっと違うぞ、と自分でも感じたのですが、オフラインイベントの行動パターンがすっかりカラダから抜けてしまったようです。リハビリせねば)

 どうもありがとうございました。

An image by Dall-E