- 作者: 柳澤大輔
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2008/06/26
- メディア: 新書
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先日のこの日記での感想文(http://d.hatena.ne.jp/sakaik/20081118)でも紹介した、面白法人カヤックの柳沢さんの著作本。実はこの本は「面白法人カヤック会社案内」よりも先に買ってあったのだけど、あちらの本のほうが緊急度:高 だと直感したのであちらを先に読んだのでした。しかもこの本が同じ著者だと知ったのはあちらを読み終わってからしばらくしてから。あはは。
どうしても一番よく知っているカヤックの話が多めになってしまう傾向はありますが(というか本質的な目的は自社のユニークさのアピールかもしれないので、それはそれで狙い通りなのかな)、それ以外にもたくさんの会社のたくさんのユニークな社則を紹介しています。
具体的な社則については本書をこれから読む方のお楽しみにとっておくとして、それ以外で印象に残ったところを。
自分の価値観で、何が正しいかを判断できる人間でありたいと思います。法を絶対視している人の中には、法的に正しいからと、明らかに道徳的にひどいことをしても(略)問題ないという人がいます。(略)でもちょっと考えれば、人としてありなのか、ということはわかるはずです。「法」という、人の作った判断基準にゆだねて、思考を停止してしまっているだけなのではないかなと思います。(本書p.85より)
法律なんてくそくらえ、法律なんてかんけーねー、というわけではないでしょうが、「思考停止」のくだりは全くその通りだと思います。自分で考えることを放棄する、そんな人が昨今の技術進化と社会の複雑化と逆比例するかのように増えていると感じるのは気のせいではないと思っています。
また、
生きる目的について、「死ぬときに、みんなに惜しまれる人になる」という考え方(p.120)、
プレストにおいて、「(ブレストのルールとして相手を批判しないというのは)単に批判を口に出さないという意味ではありません。心の中でも、それを肯定していないとだめなのです。」(p.135)
という発想、とても共感しました。柳沢さんは書いていませんがこれらの考え方の中に「本質」という2文字を見た気がします。
#mixiを作った人の話(国籍)が微妙に間違っていて、思わず電車の中で吹き出してしまいました(^^;)。
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