mobidec 2008 に行ってきました

 本日、目黒雅叙園にて開催された「mobidec2008(正式名称はMCFモバイルコンファレンス 2008というらしい)」に行ってきました。http://www.mobidec.jp/
 聞いたのは以下6つ。

  • mixiモバイルの戦略と将来性」笠原 健治 氏(時間都合により途中退室)
  • 「巨大ケータイサイトの舞台裏【システム運用の新基準】」下妻 慶一郎 氏
  • 「モバイル検索キーワードトレンドとオーバーチュア モバイルサービスの今後」知久 俊明 氏
  • Androidによる新しい概念のコンテンツについて」今村 謙之 氏
  • 双葉社のデジタルコンテンツ戦略を中心にして」本多 健治 氏
  • 「ケータイコミックサービスの取り組み」黒田 敏秋 氏


 内容については資料が公開されたり他の方もいっぱいアップされると思いますので、どちらかというと雰囲気とか空気を中心とした以下メモ。

-「mixiモバイルの戦略と将来性」mixi 笠原 健治 氏(時間都合により途中退室)

 以前はPCからのアクセスのほうが多かったが、最近はモバイルが逆転しているとのこと。グリーほど極端ではないと思うけど、時流なんですかね。
 「mixi platform: mixi openid, mixi appli, mixi connect」の話はなかなか興味深い。mixiで申し込むとリアルの年賀状が届くというサービスは、郵便事業会社と mixi connect を使用して連携している。 誰でも使えるものなのか契約によって使えるようになる機能なのかは、わからなかった。
 mixi アプリや mixi connect は12月か1月にパートナー向けに先行説明し、春くらいには正式版になるというスケジュール。
 その他、年齢制限の話や招待不要化の話など。年齢制限については予測される問題について色々手は考えているなという事は感じた。どの程度実効性があるのか、想定以上の事が起きたときにいかに迅速に適切な対応ができるようになるのかに注目したい。 招待不要化については私はかなり納得感をもって聞いた。「招待制はコミュニティに属している人にはすぐに届くが、そうでない人、たとえば25歳以上の地方の人などは入りたくても周りに使っている人がいなかったりする。また、一度招待の波が来ると、2度目3度目がなかなか来ない(大学のサークルとかコミュニティとかでも)。時間が経つと誘う側も「理由があって入っていないんじゃないか」と思って声をかけなかったりする状態も。」ということで、確かにそうだなーと感じた。 
 関係ないけど今これを書きながら、最近mixiにできた「あなたの知り合いかもしれない人リコメンド機能」について、私の場合は「マイミクを切られちゃった人一覧」になっていることを思い出して、心が痛くなった(笑)。 黙って切られるのでこちらからリクエストすることは絶対にないし(だって理由があって切ったなら
、また近寄っちゃぁ悪いもんね)、たまたま何かのはずみならば再度リクエストしてくれればいいとは思っているけど、切った側としては後ろめたさからリクエストしにくいと思う。 というわけで再リクエストをしやすい仕掛けがあるとまた面白いんじゃないかな、と思った。 
 別件打合せがあったので途中退席したが、笠原さんの発表が全体的に大企業の発表になってきちゃったなぁということを寂しく思った。ちょっとした言い回しとかが株主さんに対するアピール発表の場みたいな印象。全体から見ると大したことのない部分に対して「全社をあげて」取り組むと言ってみたり(^^;)。

「巨大ケータイサイトの舞台裏【システム運用の新基準】」下妻 慶一郎 氏

 ぼそぼそとしゃべるスピーカーで、何かを伝えたいという思いが全然感じられなかった。資料を読んだだけ、っていう感じ。情報は伝わったけど、それだけ。残念。

「モバイル検索キーワードトレンドとオーバーチュア モバイルサービスの今後」知久 俊明 氏

 これはなかなかおもしろかった。具体的な検索キーワード(「バレンタインデー」「ホワイトデー」「オリンピック」「サブプライム」など)を例示して、そのキーワードでの検索数の日ごと推移を、PCと携帯それぞれ紹介することで、これらの傾向の違いや、違いが現れる理由に対する仮説などについてお話ししてくれた。
 たとえば、株価の変動で「株価が動いている時(派手に下がったとき)はケータイからのアクセスが増えて、下がりきったらまた落ち着いた」というデータから「普段PCで株価を見ている人たちが、派手に下がる時には気になって仕方がないのでケータイで頻繁にアクセスしているが、下がりきったらまた見なくなる」という仮説を紹介していた。「オリンピック」というキーワードでは開会式についてPCのピークが一日遅れて来るデータに対し「モバイルではその場で今起きていることを見ているが、PCでは昨日の事についての言及を閲覧する傾向があるのではないか」など、考えるのがすごく楽しそうなデータと仮説だった。
 後半では検索キーワードの PCとモバイルとの違い、過去から現在への傾向の変遷などを紹介していた。
 行列に並んで名刺交換をする趣味はないので、ご挨拶はできなかったが、20分とは思えない濃いプレゼンに感動した。機会あったらまた別の機会に色々お話ししてみたいな、と感じた。呑みながらとか。
 「今回聞いた中でよかったものアワード」(今作った)の 金賞を差し上げたいと思う:-)


 

Androidによる新しい概念のコンテンツについて」今村 謙之 氏

 プレゼンシートの背景がモバイル画面(これがAndroidの標準画面なのかな?)っぽくておしゃれ。
色々お話ししてくれたのだが、思いつきで話が脱線したりしたこともあり、結局何を一番伝えたかったのかがわからなかった。 呑み話でこんだけの事を聞かせてもらったら勿論楽しいのだろうが、プレゼンとしては敢えて「何も得るものがなかった」と書かせていただきたいと思う。

双葉社のデジタルコンテンツ戦略を中心にして」本多 健治 氏

 60前後(?)のご年配のスピーカー。プレゼンスライドでは双葉社の書籍/雑誌の案内がスライドショーされているだけで、つまりプレゼン自体にはスライドを一切使っていない。 昔ながらの「ご講演」を拝聴した気分で、これはこれで最近なかなか目にすることのない 「講演のワザ」を見せられたようで感心した。
 最初ぼそぼそ喋っていたのでテンション下がりながら聞いていたが、経産省から補助金を受けてやった電子書籍の実証実験(60社くらい集まった)について「いろいろな分野から集まって、、、、結局分裂しました。」と紹介したあたりで、一気に引き込まれてしまいました。 この人、面白いぞ、と。 この辺り含めて、プロだなぁと感じた。
 書籍内容をデジタライズすることで、デジタル販売というだけでなく著者の作品に対して「絶版ということがなくなる」というメリットを強調していた点には、欲しい本がなかなか手に入らない立場と、増刷かからず終わった本がある著者の立場の両面から共感した。 デジタル化に積極的に取り組み、いわゆるオープン化の流れを積極的に推進しながらも、軸足は「紙にこだわる」と言い切る点にも、決して「時代の流れ」を言い訳にして自らを見失わない強さを感じた。
 関心のジャンルが違いすぎるため、双葉社の本を私がわざわざ時間を割いて見ることはないだろうが、会社としての取り組みとスピーカーのお人柄に、好印象を得た。

「ケータイコミックサービスの取り組み」黒田 敏秋 氏

 マックでプレゼンしようとしてなかなか画像が出ず、段取り悪ぃ〜。私もいまメインをマックに移行しようかやはりWindowsを続けようか迷っていたが、やはりこういうところでしなくていい苦労するんだったらマックじゃないほうがいいな〜、などと、講演と関係のないことを考えた。
10月に4億DL突破したそうで、かなりのデータ量保持し、かなりのトラフィックを捌いている様子。トップページをユーザ属性で出し分けているなんて、結構負荷がかかって、単純なケータイサイトでは本来はやりたくないところ。。「パートナーさんのお力添えでこのトラフィックを捌けている」とのことで、かなり頑張っているチームなのだろうなぁと想像。


番外編「NOKIA オープンプラットフォームでのモバイルコンテンツ開発」

 聞いたセッションじゃないのだけど。
 事前の案内には NOKIA のセッションがありました。が当日はこの写真のような状態。

 びっくりしました。 昨日の今日で変更って。 撤退後の行動も早いですね。。。まぁ撤退を前提としないで「今後はこんなことをやっていきます!」という内容だったと想像できるので、それを発表するわけにもいかないでしょうが。担当者さん、かなりがっかりしていることと推察します。。おつかれさまでした。
また、知人も言っていたけど「代わりのセッションをアサインできた事務局、スゴイ!」


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