電池なしの電子ペーパーが面白い

Amazonでお勧めに出てきた電子ペーパー。Amazonは突然こんな興味を惹く物をお勧めしてくるから油断できない。

なにが良い

  • 電池なしで動く
  • つまり超軽量
  • 白黒のもあるけど、カラー(4色)もラインナップされていて華やか(フルカラーではありません)

何に使う

  • イベントなどで名札を首から提げることも多いですが、IT系のイベントなのでちょっとトガったものを身につけたら粋だなぁと。
    • 実際はこれくらい「買えば誰でも使える」のはたいして粋でもないんですが(自作している人が一番エラい)、でも楽しいから良い。
  • オフラインイベント開催時の受付での表示とか。
  • ぶっちゃけ、ただ使って見たかっただけ。面白そうだしみんな大好きそうだし話題になりそうだし。

使い勝手

  • iPhone, Android, WIndows11のアプリを利用。
  • アプリから、NFCを使って電子ペーパーに転送。
  • 電力はNFCから供給!! これがすごい!!(と私みたいな素人は感じた)
  • PCの場合は RC-S300のようなNFCリーダーが必要。私は持ってないので、Androidアプリを使いました。
  • アプリは直感的。レイアウトを選んで、各パーツ部分を編集して文字や写真や手書きなど、そして色を指定。
  • 自分でレイアウトを作ることもできる。ここは少々面倒。レイアウトを構成するパーツの位置とサイズを数値指定していくので簡単な計算能力が必要。
    • とはいえ自分で「できる」という点を私は大きく評価したい。
  • 名札用途としては、首下げの透明のやつの「大きめのやつ(縦に長さがあるやつ)」にぴったり納まった
  • ナナメにしたり手書きを入れたりもできるのが素敵。


NFC転送

  • 転送のためにスマホにEZ Sign を認識させるのに最初、結構手間取った(認識されない)
  • 私のスマホはNFCを認識すると、ぶぶっと震えるので、とにかくEZ Signを近づけたり離したり位置を変更したり回転したり色々工夫して「ぶぶっ」を得た。
  • 転送中は動かしちゃだめ。15~30秒くらいなのでじっと押さえている(置くのがいいんでしょうけど、「ぶぶっ」を得るために手で位置調整してたので、もう離せない...)
  • コツが分かれば、(毎回「ぶぶっ」を探る感じではあるが)大きなストレスもなく転送できるようになった。
  • 最終的には、スマホカバーをつけていても全然OK(最初は勝手が分からないので外して試していた)

その他

  • ラインナップ:フレームが黒白の2色、サイズが大小小と3つくらいあります。白黒モデルもあるけど、やっぱりカラーでしょう!
  • 最初のサンプルになぜトリトンを使ったのか? それは最近食べに行ったからです(スマホ内で写真がすぐに出てきた)。
  • とにかく、なんだか楽しい。人に見せたくなるアイテム。
  • Amazonに出てくるオススメ商品は、ときどきドストライク。
  • 一方で、電池や電源を必要として良いので、もっと手軽に書き換えられる表示板も欲しくなってきた。それって要するにデジタルフォトフレームか...


久々に、「直近で直接的になにか役に立つわけではないけど、シンプルながらワクワクするアイテム」に出会いました。


電子基準点の中にある受信器と使用アンテナ

InterfaceのGPSオフ会に参加させていただいた際に、電子基準点で使用されている受信器やアンテナの種類、メーカーについての話題になりました。

sakaik.hateblo.jp


実は、受信器については毎年水準原点一般公開に合わせて中身を公開してくれている「東京千代田」の受信器が、平たい顔をしたものから斜めの顔をして機材に変わっていることに気がつきましたが、具体的にどれくらいの会社の何機種が使用されているのかは全然知りませんでした。というか知ることができるものだと思ってもいませんでした。

 今回のオフ会で「公開されているよ」という話を聞いて調べた所、国土地理院さんの以下のページで公開されていることを発見したので、ざっくりと内容を確認してみることにしました。
terras.gsi.go.jp

受信器のバリエーション

 2地点(愛知、大阪)を除いて TRIMBLE か TOPCONの二択でした。
TRIMBLEが 842拠点、TOPCONが 612拠点です。

 基準点数 メーカー 機種
----------------------------
    757 TRIMBLE ALLOY
    587 TOPCON NETG5
     44 TRIMBLE 5700
     30 TRIMBLE NETR9
     19 TOPCON NETG3
      6 TRIMBLE 4000SSE
      4 TRIMBLE 4000SSI
      4 TOPCON GP-R1DY
      2 JAVAD DELTA-G3T
      1 TRIMBLE NETRS

 新旧や機能性能の進化などは全然わからないのですが(検索すれば出てくるものもあるでしょうけど、これ全部検索する手間には尻込みしています)、いつかそんな話を聞かせてくださる方がいればぜひ伺いたいところです。
 なお1箇所だけ採用されている TRIMBLE NETRSですが、つくばの地理院さん(地図と測量の科学館)にあるものです。この基準点、確か気象観測の装置もついていましたっけ?それに対応した特別な機種とか?(勝手な想像)
 両社とも、ALLOY/NETG5 という最新の機種に順に置き換えている(結構置き換え完了間近)というところかなと想像しました。

アンテナのバリエーション

 もうこれは全然わかりません。 TRがTRIMBLE製で、TPがTOPCON製でしょうか。

基準点数  アンテナ名 
------------------------------
    269 TRM59800.80 GSI4
    240 TPSCR.G5 GSI4
    237 TRM159900.00 GSI4
    158 TRM59800.80 GSI5
     98 TRM159900.00 GSI5
     47 TRM59800.80 GSI3
     42 TRM59800.80 GSI6
     36 TRM159900.00 GSI6
     35 TPSCR.G5 GSI5
     33 TRM59800.80 GSI
     29 TRM159900.00 GSI3
     29 TPSCR.G5 GSI3
     25 TRM29659.00 GSI4
     22 TRM159900.00 GSI
     21 TRM29659.00 GSI8
     20 TPSCR.G5C GSI4
     19 TPSCR.G5 GSI9
     16 TPSCR.G5 GSI6
     13 TPSCR.G5C GSI5
      9 TRM29659.00 GSI5
      7 TRM23903.00 GSI
      7 TPSCR.G5 GSI
      6 TRM29659.00 GSI3
(5拠点以下は省略)

受信器とアンテナの組み合わせ

 トリンブルの受信器はTRのアンテナを、トプコンの受信器はTPのアンテナを使っていると想像していたのですが、この組み合わせは関係ないようです。全体として、TRのアンテナの採用が多く、
TRM159900.00
TRM59800.80
といった型番が目につきます(このうしろに GSI 3,4,5,6,8などの文字がつくバリエーションがあります)

主な組み合わせを:

基準点数   受信器    アンテナ
-------------------------------------------------
    198 TRIMBLE ALLOY   TRM159900.00 GSI4
    167 TOPCON NETG5    TRM59800.80 GSI4
     94 TOPCON NETG5    TRM59800.80 GSI5
     91 TRIMBLE ALLOY   TRM59800.80 GSI4
     83 TRIMBLE ALLOY   TRM159900.00 GSI5
     55 TRIMBLE ALLOY   TRM59800.80 GSI5
     39 TOPCON NETG5    TRM159900.00 GSI4
     31 TOPCON NETG5    TRM59800.80 GSI
     30 TOPCON NETG5    TRM59800.80 GSI3
     29 TRIMBLE ALLOY   TRM159900.00 GSI6
     23 TRIMBLE ALLOY   TRM159900.00 GSI3
     23 TRIMBLE 5700    TRM29659.00 GSI4
     22 TOPCON NETG5    TRM59800.80 GSI6
     20 TOPCON NETG5    TRM29659.00 GSI8
     18 TRIMBLE ALLOY   TRM59800.80 GSI6
     17 TRIMBLE ALLOY   TRM159900.00 GSI

    154 TRIMBLE ALLOY   TPSCR.G5 GSI4
     74 TOPCON NETG5    TPSCR.G5 GSI4
     25 TRIMBLE ALLOY   TPSCR.G5 GSI5
     20 TOPCON NETG5    TPSCR.G5C GSI4
     17 TRIMBLE ALLOY   TPSCR.G5 GSI3

 ということで、電子基準点の「中」と「上」のお話でした。
これ、どれくらいの頻度でサイト上の情報が更新されるのかわかりませんが、追いかけてみると、全国の機材の入換の追跡ができたりするのかしら。


www.nikon-trimble.co.jp
www.topconpositioning.asia

(画像は nikon-trimbleの上記サイトより引用)

Amazonのリンク貼ろうと思ったら、さすがにAmazonで買えるものではなかった(笑)

Interface誌オフ会参加(2026年6月号GPS特集)

Interface 2026年6月号の特集「GPSデータプログラミング」のオフ会が開催され、参加してきました。
inteface-meet-up.connpass.com

開催感謝

 オフ会は毎号開催されるわけではなく、むしろ開催されるほうが稀と聞いています。開催には、一定数の特集著者さんが登壇できることが必須条件のところ、呼びかけに対して物凄い勢いで「話すよ!」というお返事が集まり、開催にこぎ着けたようで、著者のみなさん限られた時間の中での即答、どうもありがとうございました。そしてお忙しい中開催に向けて各種調整をしてくださった編集さま、どうもありがとうございます。おかげでとても楽しい一夜となりました。

久々にして2回目の参加

 Interafaceのオフ会は実は2回目の参加でした。前回はGIS関係の特集の時に開催され、参加させていただいたものです。どんな話を聞いたのかはすっかり忘れてしまったのですが、テザリングで接続していたノートPCが、その回線を使って大型Windows Updateが走ってしまい、数ギガを消費したことだけはくっきりと覚えています。かなり昔のことなので実質今回初参加のようなものですが、当時たぶん楽しかったのでしょうね、今回も当日をとても楽しみにしていました。

プログラム

 当日は著者の方々による以下の発表がありました。

●小峰晃彬氏:「GNSS/みちびきの紹介と衛星測位の基礎」
●鈴木太郎氏:「スマートフォンGNSS測位の最前線」
●古川玲氏: 「GNSS測位の構成要素と基礎知識 おさらい」
●小野祐作氏:「GNSSで世界の海上交通を可視化してみた」
●坂井恵:  「そこにあるから地図ができる~位置を示す"モノ"を愉しむ」

 10分という短い持ち時間に皆さん苦労されていましたが、ぎゅっと詰まった濃厚なお話を聞かせていただきました。

私の発表で大失敗...

 私も今回記事を書かせていただいたことで、発表の枠をもらいました。が発表しようとしたらPCが固まるという大失態を。。
いつもと違うこととして思い当たることがあるならば、最後の枠だったので(座席では電源をとれなかったこともあり)電源モードを「節約」みたいなものにしていたのを、発表が近くなってからフルパワーに切り替えた、というのが一番なんかありそうな気がします。原因は不明。キー操作を一切受け付けず、電源ボタンの長押しでのみ電源断が可能だったという重傷でした。 結局再起動後も使えるようになるまでに時間がかかりそうだったので、編集部で用意していただいていたPCで、予め送付していたPDFファイルで発表をすることになりました。 そんなバックアップ使う事なんかないよ~と思っていたのですが、まさに準備の勝利ということで、ありがとうございました。
 急遽、ここまでの発表の皆さんへの質疑コーナーということで繋いでいただきましたが、大変失礼しました。(私も質疑を聞きたかったんですが、リカバリに必死で内容が頭に入ってこなかったのが残念)。10年に1度も起こらないようなトラブルで大汗でした。教訓としては「出番の前に余計な設定変更をするな」「電源は死んでも確保しろ」です!

気を取り直して私の発表

 6月号に書いたのは「日本最高のGPS(GNSS)受信器とも言える電子基準点」を紹介するものです。記事としては、どのような仕組みになっていて、どれくらい整備されていて、、、といった部分を厚めに説明をしましたが、一番伝えたかったのは「身近にあるから見に行こう!」ということでした。記事で伝えきれなかった「そこにある実物」に触れる楽しさを、いっぱいお伝えできたのではないかと思います。電子基準点からのデータをダウンロードして活用することはあっても、そのデータを生み出している「センサー」がどこにあるか、どんな形をしているのかを気にしたことがない方も多いと思います。この機会にぜひ「そこにある」ものにちょっと興味を持つ人が増えてくれたら嬉しく思います。
 発表資料を公開しています。当日よりも少し内容が増えている(本来これで発表するはずだった)のでお話を聞かれた方も、ご興味ありましたらぜひご覧ください。
speakerdeck.com

交流会

 後半は机を移動してレイアウト変更しての交流会へ。私の発表では質疑は出なかったのですが(うん、わかってる。質問のしようがない発表なんです(笑)。どこから突っ込んでいいか分からないですよね)、交流会では多くの方から、「気にしたことなかった!」とか「うちのすぐ近くにあるんですよ」とかその他自己紹介でお伝えした3DGS(XGRIDS)なお話とか、電子基準点に関する疑問とかたくさんお声がけいただきました。役に立ったかどうかは置いといて、少なくともお楽しみいただけたかなという感触を得られて、ほっとすると同時に、嬉しかったです。

印象に残った話

 個人的には鈴木先生のGNSSブースターの話とLTでのGPSスプーフィングの話が印象に残りました。ブースターは「スマホのGNSSはアンテナで改善する!」というお話で、現時点では後処理により精度が出るというお話だったと理解しましたが、これがリアルタイムでできるようになったら、より正確な位置を知ることでメリットのある業務(測量レベルまでは不要だが正確なほうが良いような)に活かせそうだなと夢を感じました。スプーフィングは、位置ゲーの、、いやいやそれはダメなんですけど、ゲームと関係なく自分のスマホで見ているマップ上での現在位置が刻々と変わるとか自分でコントロールできるとか、技術的にとてもわくわくしました。位置を扱うアプリのデバッグ用途以外に思いつかないのですが(VRと絡めて実際にGPS上でもその位置にいるかのように、、、とか思ったけど、普通の人はGPS情報見て現在位置を体感したりしないですからねぇ)、私好みの技術でした。限られた時間枠だったので、また長尺でお話聞かせていただきたいものです。

 その他、いつも記事を拝読していて、その文章から伝わってくる暖かさのようなものがとっても好きな著者さんがいるのですが、今回ご挨拶させていただくことができました(いま考えると面とむかって、文章好きなんです!とかその他諸々べた褒めしすぎて、よく赤面せずにあんなこと言えたなと思わなくもない(笑)。勢いに困惑させてしまっていたら申し訳ございません)。今後ともよろしくお願いします!!!

二次会的な場に

 ありがたいことに、帰り際に「有志で行くんですけどよかったら」とお誘いいただき、オフ会の常連さんたちと中華屋さんへとご一緒させていただきました。このお店、麻婆と炒飯、めっちゃ旨かったんですけど!!!あと焼きそばも!
 私はPCの画面の中での仕事が多いので、「モノ」と対面している皆さんのお話がとても新鮮でした。自作のアルコール検知器を見せていただいたり、人工衛星の話を聞かせていただいたり。 初めて参加させていただいているのに、なんか空気が懐かしい感じで、どこがどうとかよく分からないんだけど90年代のオフ会の空気みたいな心地よさを感じました。とても楽しかったです。お誘いいただきありがとうございました! 富士山の地震はびっくりしましたね。。店中に(しかもみんな複数台持ってるでしょ)緊急速報が鳴り響き・・・。大過なく良かったです。

空間スキャン(デジタルツイン)のお話

 当日に実際の動きを見てもらうことができなかったので、こちらにリンクを貼ります。オープンなスペースや部屋などスキャン(撮影)して、好きな場所に移動しながら見ることができます。
・今しかない空間の保存に
・引っ越し先、会社の移転先などをスキャンして、何度も行かずにプランを立てる用途に
などなど使えます。

https://demo.3dportal.jp/20260603first/
https://demo.3dportal.jp/20260606_lcc/132913


まとめ

 電子基準点をはじめとした様々な測量のモニュメント、オブジェクトなどを「見る」楽しさをお伝えし、たくさんの方とお話をさせていただくことができました。とても充実したオフ会でした。 また主に地理情報系の特集がありオフ会が開催される際には参加させていただこうと思います。今後ともよろしくおねがいします。開催ありがとうございました。

追記

 交流会で、電子基準点の中にある受信器の種類について教えてもらいました。調べたところ詳細な情報が公開されていたので、簡単な集計をして傾向をまとめてみました。併せてご笑覧ください。
sakaik.hateblo.jp



オープンソースカンファレンス2026仙台に参加

2026年6月6日に開催された OSC2026 Sendai(オープンソースカンファレンス2026仙台)に参加してきました。

event.ospn.jp
ospn.connpass.com

久々の仙台開催

 仙台での開催が14年ぶり。幹事団をひっぱっていた方が並ならぬ熱意を持って開催の調整や広報など、イベントが盛り上がるためのお膳立てをしてくれました。特に「学生さんにいっぱい来てほしい」は、他の地域のOSCと比べても(単位を与える等のあめ玉なしとしては)かなり大成功なほうだったんじゃないでしょうか。若い人がうろうろしていて、セミナー聞いてくれて、あちこちのブースで興味深そうに話を聞いて回っているのを見ると、嬉しくなりますね。私のブースでも何人かの学生がデータベースの基礎のお話や周辺情報の話などを楽しそうに聞いてくれました。ちょっと裏話をしすぎたかも。


日本MySQLユーザ会として

 今回も、日本MySQLユーザ会としてブース出展とセミナーをひとわくいただいてお話をしてきました。セミナーは、今回は学生さんがたくさん来てくれる見込みということで、MySQLそのものよりも、RDBMSというものを知ってもらうという趣向で組み立てました。
 ブースの写真を撮り忘れていたので、PortalCam の 3Dモデルの中から適当に良さげなアングルにしてキャプチャ。(これを撮る(スキャンする)ぐらいなら、なぜついでに写真を撮らなかったのか)
 

 セミナー資料は整理が済んだら公開します。準備がととのったので公開しました。

speakerdeck.com


懇親会

 学内の食堂をお借りしての懇親会でした。OSCの懇親会は(人数が読めずに当日に膨らむこともあってか)ケータリング形式では食べ物が早々になくなってしまっておなかをすかせている印象なのですが、今回はたっぷりでした。素晴らしい。 参加する側としてはお店に移動するよりも、同じ建物の中でシームレスに懇親会に参加できるのはありがたいですね。 参加者が歩き回れることで流動性も高くて色々な人とお話しやすいし(といいつつ、ちょっと私は疲れすぎていて、新しい人に声をかけるパワーがなかったので、知ってる人とほとんど話していましたが...)。

その他

 移動のことや前後の日程のことなど諸々周辺のお話は、noteのほうに書こうと思います。今回、行きは常磐線経由で仙台入りしてみました。

今後は「東北のOSC」として様々な場所での開催を検討しているようなので(おそらく次回はもう一回仙台で、ということになるかも)、いままでOSC不毛地帯だったことを考えると、のびしろに期待です! 開催ありがとうございました。

第7回爆速DB(PG-Strom)勉強会参加

2026年5月29日に渋谷で開催された 7回目の「爆速DB Powered by PG-Strom」勉強会に参加してきました。
今回は PG-Strom v6.2 の最新情報なお話。
bakusokudb.connpass.com


 目玉機能は、「Parquet NVME Cache」。
PG-Stromは、それまでは非圧縮の Apache Arrow 形式のファイルを外部テーブルとして参照できる機能がありましたが、それに加えて少し前に、圧縮されているParquet形式のファイルに対応しました。ただしやはり圧縮された情報を展開するオーバヘッドは小さくなく、それを補うためにキャッシュ機能を実装した、ということのようです。

 勉強会では、ベンチマークの結果として、「PostgreSQL(Heap)以上Arrow未満」といった結果が紹介されました。 すでに Parquet形式で情報を持っている人にとっては、それらのファイルをそのままPostgreSQLで読むことができて、かつ、Heapにインポートするよりも高速にアクセスできるということで、魅力的な機能になるのではないでしょうか。

 私が最近PG-Stromで触っているデータは、独自フォーマットのデータを自分でArrowファイル化し、それをPG-Stromで参照していますが、数値データのため圧縮がほとんど効かないので、このまま Arrow形式を使い続けようかなーと考えています。圧縮効率が高いデータだと、ストレージ効率が良くなるので Parquetも検討したいところです。


 開発社自らの思いや機能に関するこだわりポイントなどを聞かせてもらえる貴重な機会で、良い情報と素敵な刺激をいただきました。
開催&発表、ありがとうございました。

MySQLの新バージョン番号候補考察

注:本記事のアイデアは採用されませんでした。新しいリリース番号ルール(カレンダーモデル)はOracleの記事を参照ください。

blogs.oracle.com


 いまMySQLが変わっている。
変わっていると言っても、ストレンジじゃなくて、チェンジです。

 Enterprise版だけに大切に囲っていた機能を、突如、Community版にも開放すると宣言し、実際に公開したり、この数年間ずっとヒートエブ!ヒートエブ!とクラウドにうつつを抜かして単体MySQLを控えめに言っても蔑ろにしていたと言わざるを得ない状況だったのが突如 「回帰」する素振りを見せたり、急に、コミュニティ大事です!色々聞かせてください!お話しましょう!とか熱心に言い出して気持ち悪かったり、とにかく、、、あれ?やっぱりストレンジか? いやいや、チェンジしています。たぶん。


 そんな変化の最新情報を聞かせてくれる Oracle MySQLチームのみなさんのイベントがあり、オンラインで聴講させていただきました。
oracle-code-tokyo-dev.connpass.com

日本時間の今朝まで開催されていた Contributer summit のホヤホヤの話を聞けるという事で楽しみにしていたところ・・・・・

イベントの雰囲気や、どんな人がどんな話題で登壇したのかの紹介の最中に爆弾発言が!!

「たぶん、MySQL 10.x Innovation Release は出ません」


エエエエエエエエエエエエエエエ............



 バージョン番号のつけかたを変えることを検討しているそうです。そんな話題も今朝までのイベントであったそうで。
まぁ 9.xは9.6 までが Innovationで 9.7.x からがLTS(9.8.xとかは出ない)なんてルール、MySQL情報をしっかり追ってる人じゃないと意味分かんないと私も思います。
会合で出たアイデアのいくつかが、x.y.z形式のバージョン番号のx部分に年の数字2桁を使う案で、しかも定期リリースの間の緊急リリースの数字を差し込めるように z 部分は5つおきに番号を振ろうとか、馬鹿じゃな^H^H^H^H^H楽しく荒唐無稽なアイデア。そんなの8年間リリースしている間に z部分が160ぐらいまで行っちゃうんですけど(2桁ルールに抵触)。


 こういうルール検討というか、「自然に感じる下地作り」は大好物なので、考えてみた結果が、これ。

詳しくはスレッド辿って読んでみてください。 かなりいいと思うんだけどなぁ。

https://x.com/sakaik/status/2059597726489444511

具体的なリリース日とバージョン番号を入れると、こんな感じ(正式に発表されたものではありません。私からの提案のものです)。

偶数年にLTSが出るので、トップ(x)が 偶数なのがLTS。その合間の奇数をInnovation Releaseに使うというもの。 x.y.z. の z の部分は原則として0だけど、緊急リリースを出すときにはここの数字をインクリメントしたらいい。
今日聞いたどの案よりも、スッキリしていて分かりやすいと思います。Oracleさんぜひ採用してください。

日本水準原点一般公開2026

今年も国会議事堂の前にある日本の水準原点の一般公開日に見に行ってきました。今年は5月20日、水曜日。


展示(?)内容としては、水準原点のほうは、普段は締まっている標庫の前のフタと後のトビラを開けて、中を見せてもらえるというもの。 隣接する電子基準点も、フタをあけて中の機材を見せてくれるというもの。その他、周囲に複数ある補点(引照点)のフタ(四角いマンホールみたいなもの)を開けて中を見せてくれるというもの。 言ってしまえばこんだけです。 地理院の方がたくさん居て、説明してくださるのが嬉しいです。 人によって得意分野があるようで「そこはあまり詳しくないのですが」とか言いながらしっかり説明してくださるのは、さすがプロです。


今年も目玉は「標高ルールの改訂」

 地理院では、4年間かけて日本全国の重力を精密に計測し、各メッシュごとのジオイド高を算出しました。その成果をもとに試行を開始したのが 2024年の3月。1年間の試行期間を経て、昨年4月に正式に採用されました。昨年の公開日に引き続き、今年もこの話題が最大のアピール(?)ポイントだったようです。
sakaik.hateblo.jp

 標高については、このジオイドを把握したことにより、電子基準点のデータや各社が持つGNSS測定器などで標高が算出できるようになったけど、実は従来通りレベルを使って測量すると精度がヒトケタ違う(ミリだったか 0.1ミリだったか単位を忘れましたが)、だけど実用上は新方式で十分、との話でした。
 あと、この新標高に切り替わってからも、油壺からの水準測量は毎年行っていくそうです。片道50kmのルートを往復で、3ヶ月くらいかかるそうで、つまり1年のうち三ヶ月はあのルートのどこかで水準測量をしているわけですから、見学(遠巻きに)したかったら意外とチャンスあるのかな、などと思ったりもしました。

 ことしは甲点(標庫の正面位置)に標尺を立ててレベルで覗かせてくれたり、少し測量の雰囲気に接することができて楽しかったです。なお、標尺を木で挟み込んで立てているのが面白かったので「こうやって立てるんですか?」と聞いたら、これは今回の展示用にやっただけ、普段は手で持って水平を確認しながら測量するとのことでした。標尺は私がよく目にする伸縮式のものではなく、金属の一本モノでした。3mあるそうです。

 


電子基準点

 隣接する電子基準点もこの日は、普段見ることができない「フタがあいた中身」を見ることができます。水準原点のほうはある意味「モノがそこにあるだけ」なので開けても触られても問題なさそうですが、こちらは稼働中の電子装置。これを眺めることができるって、なかなかすごいことだと思います。
 

ちょうど先月発売された Interface誌にも、これらの電子基準点を紹介する記事が掲載されました。その記事中の「年1回、中身を見るチャンスがある」というのが、この公開日のことです。
sakaik.hateblo.jp

これだけ何度も公開日に来て、何回も、色々な人にお話を聞かせてもらっているのに、まだまだ知らないことだらけです。以下簡単に。

電子基準点はもう増えない?

 概ね予定していた観測点数として足りている。今のところ今後大きく観測点を増やすことは予定されていない。老朽化(ステンレスなのでそうそう傷まないけど、それでも修理や交換が必要なことはあるらしい)への対応、内部の機材の刷新(最新化)などはあるし、設置場所の権利者の都合で「移設」することはある。
 あと、検潮所に付属の電子基準点もいくつかあるのですが(あちこちにあるかと思ったら全国15箇所くらいしかないみたい)、それらについては今後廃止の方向になるみたい。検潮所そのものも予算が、とか他の組織との重複がとか、色々大変みたい(このへん私の理解違いがあるかもしれません)。今後の検潮所付属は、沖縄と油壺だけは残す方針だとか。その「P沖縄」の訪問記はこちら。
note.com

北海道で訊ねたのもあるのですが、まだ(?)ブログに書いていなかったみたい。そのうち書く。



三角点はもう増えない?

 一方の花崗岩の三角点はもう新規に設置することはないし、権利者の都合、都市開発の都合などで「邪魔」になった場合は撤去するものもある、なので基本的には今後減っていくだけ。

ここの三角点、色がきれいですね

 全国で見かける三角点のほとんどは、銀色に輝くステンレスですが、ここにあるのはクリーム色で風格のあるたたずまいをしています。これは、単に塗っているだけ、とのこと。様々な都合~多くの場合は土地の権利者の希望ですが~で色を塗ることがある。新潟の小学校に緑色に塗られたものがあり、児童らに「えんぴつ」と呼ばれて親しまれているとか。いま検索したら、十和田湖1も緑色だったらしいのですが、成果閲覧サービスで調べても十和田湖1という基準点はない(2はある)ので、廃止になったのかもしれません(十和田湖2は茶色に塗られていました;成果閲覧サービスにて確認)。

上空見開きが重要

 水平面から15度の見開きがあることが理想的。実はこの「千代田1」も精度がギリギリよくない(周りの木が成長してきた)そうですが、特に都会では少し離れた場所に高層ビルができて上空見通しが限定されてしまうこともあるそう。
「観測のために切ってください」と簡単にお願いできないことも多く、悩ましい。


今年は開催発表が遅かった

 例年この時期だろうと、発表がある前から自分のカレンダーには「(水準原点公開日?)」という予定を入れていたのですが、今年はなかなか開催発表されなかったですよね。1週間前だったか10日くらい前になってだったか、ようやく発表されたという状況でした(少なくとも私が毎日検索していた範囲では)。たぶん今後も大きな変更がなければ「5月の、最後から2回目の水曜日」という感じになると思うので、来年以降も行こうとする方は軽く念頭に置いておくと良いかも。
 なんで測量の日(6月3日)じゃないの? という声も時々聞かれますが、私も知りません。たぶん「6月3日当日は忙しい(何が?)」「6月に入ると雨の可能性が高まってしまうので、早めに開催」「早めに開催することで "来る6月3日は測量の日なんだよ"の告知になる」あたりじゃないかなと思っています。

 それにしても、翌日木曜日は朝からずっと続く大雨。当日が良い天気で良かったですね。

その他感想

 毎年、説明用の看板が風で煽られて倒されるんだけど、毎年全然対策を取らないというか、一部では現場の工夫で重りをくくりつけたりしてることもあるんだけどそれが全然引き継がれてなくて、毎年同じことを繰り返しているのがある意味潔くて面白いなと眺めていました(今年もよく飛ばされていた)。飛ばされそうなのを押さえたり、倒れたのを起こしたりするところから始まるコミュニケーションもあるので、これはこれで良いのですが(きらいじゃない)。

知り合いに会えたり会えなかったり

 私の知り合いも、知り合いの知り合いぐらいの人(要するに知らない人)も多く訪れるこの公開日ですが、見るところがそんなにあるわけでないので、トビラが開いた水晶板と裏側と、電子基準点を見て「ふーん」と言って退出、所要時間5分とか10分みたいな人も多くいるようです。よくて30分。
なので、同じイベントに足を運んでいるのになかなか出会えないのです。そんな中で、去年のこのイベントで知り合った方と今年再会できたのが嬉しかったです。彼女は「滞在時間約2時間」私も今年は「滞在時間1.5時間」と、平均よりも大幅に長い時間いるとは言え、そうそう会えるもんじゃない。
 長年私が疑問に思っていた「No1標石」について、地理院の方からお話を聞けたそうで、その内容を教えてもらいました。いわく、地下鉄を作る際に影響がないことを見るために、原点から少し離れたこの位置に2箇所、基標を作ったのだとか。 でもこの形、一般的な水準点のような丸ぽっちがついていなくて、どこをどう測ることを目的としたのか、いまひとつよく分かりませんね。

まとめ

2018年05月23日にはじめて訪れてから、何度となく来ている水準原点公開日。何度来ても良いものです。この日しかみられないという特別感もありますし、来場者の方の質問への説明を一緒に聞かせてもらうのも勉強になるし、「もういいだろう」と思いながらも来て見ると毎度新たな発見があります。地理院の中のみなさま、今年もどうもありがとうございました。