MySQLマニュアル、5.6と5.7の違い(Level 1)

この記事は、2015年「MySQLマニュアルを読む」アドベントカレンダーの21日目ぶんです。


 MySQLのマニュアル。全26章から成りますが、実は バージョン5.6とバージョン5.7で、若干構成が変わっています。
まず今日は、章立てのレベル(レベル1)での違いを紹介します。


 1章から17章までは、どちらのバージョンも同じ。
バージョン5.6では 18章として存在していた「MySQL Cluster NDB 7.3 and MySQL Cluster NDB 7.4 」が、バージョン 5.7 では別ドキュメントへと移動したために、なくなりました。

 以降しばらく、章番号がバージョン 5.6 と 5.7 でずれますので、人とお話する際に章の番号で言うと伝わらないことがあるのでご注意を。
 Partitioning (5.6では19章、5.7では18章)
 Stored Programs and Views (5.6では20章、5.7では19章)
のようになります。


 MySQL 5.7 のマニュアルでは、「22章 MySQL sys Schema」が追加されています。19日目の日記で紹介したものです。

 以降の部分は、両バージョンで同じです。

 まとめると、MySQL 5.6 から MySQL 5.7 へのマニュアルの変化は、
・旧18章(NDBクラスタ)が除外された
・新22章(sysスキーマ)が追加された
・それにともない、18-22章のあいだで、両バージョンに章番号のずれが発生している

 となります。


明日は Level 2 まで見ての差異を紹介したいと思います。


MySQL 5.7 マニュアルの構成(章単位)

1 General Information
2 Installing and Upgrading MySQL
3 Tutorial
4 MySQL Programs
5 MySQL Server Administration
6 Security
7 Backup and Recovery
8 Optimization
9 Language Structure
10 Globalization
11 Data Types
12 Functions and Operators
13 SQL Statement Syntax
14 The InnoDB Storage Engine
15 Alternative Storage Engines
16 High Availability and Scalability
17 Replication
18 MySQL Cluster NDB 7.3 and MySQL Cluster NDB 7.4
19 Partitioning
20 Stored Programs and Views
21 INFORMATION_SCHEMA Tables
22 MySQL Performance Schema
23 Connectors and APIs
24 Extending MySQL
25 MySQL Enterprise Edition
26 MySQL Workbench