【歓迎】Pleasanter(プリザンター)がMySQL対応する!

先日の 『日本MySQLユーザ会会2024年8月』のオフラインイベントにて、OSSのノーコード・ローコード開発ツールであるPleasanterがMySQLにも対応するという大きな発表がありました。


私は「PleasanterとMySQL」という切り口では、恐らく外部の人間としては一番長く本テーマに触れてきた(?)と自認しているので、その視点から少しだけ語ろうと思います。

Pleasanterとの出会い

 今回のMySQLユーザ会の会場でお借りしたことで初めて Pleasanter という名前を目にした人も多かったことと思います。雑に紹介すると「社内の情報集約のためのサイトを簡単に作成できるローコードツール」だと思ってもらえば良いかと思います(違ってたらすいません)。
 私がPleasanterと出会ったのは、オープンソースカンファレンス(OSC)の会場でした。私自身も毎年、相当な数、相当な地域のOSCにユーザ会として参加(と言ってもすべて自腹だし代休みたいなものもないので、まるきり趣味ですが)していましたが、その中である時期から「いつもいるオレンジの3人組のブース」が気になっていました。私も自分のブースやセミナーや、久々に会えた人への挨拶回りなどで時間がいっぱいになってしまい、なかなかオレンジブースに挨拶に伺えることもなく、気になりだしてから何ヶ月も(半年以上?)経ってしまったのですが、ようやくご挨拶できたのが2023年の新潟でのOSC。他の地域と比べて開催規模が小さかったこともあって、今までお話したことのなかった出展者さんとお話することができたのでした。こういうことがあるから、私、結構小規模OSCも好きだったりします。浜松とか、もうやらないのかなぁ。。
 実は新潟OSCの前日に東京で PostgreSQL Conferenceに参加していまして、そちらでも Pleasanterのみなさん(しかしいつも見る3人組とは全然別の3人組)がブース出展されていたので、ご挨拶させてもらったほうが先なのでした。その勢いを受けての翌日のOSCでのご挨拶ということもあって、私の中で「Pleasanter」との気持ちの距離が一気に近くなった、2023年の11月でした。
pleasanter.org

MySQLに対応していない!

 当然OSSのWeb系ツールと言えば、私の関心事は「MySQLに対応しているか」。いや、ツールの部分が便利だったら正直、DBなんて何でもいいんですよ。でもMySQLに対応していたほうが気持ちも近づくし、他の人との会話の中でも話題にしやすいという面はあります。Pleasanterが対応しているDBMSは、SQL ServerPostgreSQL(だから PostgreSQLカンファレンスに出展されていたんですね)。
 なので、軽いご挨拶だったり馴れ合いだったりのノリで「MySQLに対応していないんですよね」「いつMySQLに対応するんですか」と言ったりしていました。なるべく明らかにふざけて言ってるな、対応していないことを批判してるわけじゃないよ、というのが伝わるように工夫していたつもりですが、変なプレッシャーになっていたらすいません。でもマジメな顔して話をする時には「使う人は、Pleasanterが動いている状態を便利だと思っているわけで、裏側の対応DBが増えたからって売上増えるわけじゃないですよ。MySQL対応するメリットは特にないですよね」みたいな事も言っていて(結構これは本心です)、まぁ「MySQLに対応してないPleasanter」というのは、一種の「イジリ」みたいなものでした。

MySQLユーザ会会開催

 そんな折、久々に日本MySQLユーザ会としてオフラインイベントを開催したいと検討を始めた際、インプリムさん(Pleasanterの開発会社)に相談したところ、素敵な会場の提供を快諾いただきました。「MySQLに対応していないPleasanter」なのに、です(笑)。まぁこちらとしては、このイベントをきっかけとして、MySQLに詳しい人たちともたくさん知りあっていただいて、MySQL対応のきっかけになったりしたらいいな、という思いは多少ありました。

PleasanterのMySQL対応を発表!

 そしてMySQLユーザ会会のイベント当日。白状すると、今回発表されたMySQL対応を、私は会の開始直前に知っていました(逆に言うと当日会場に来るまで知りませんでした)。スライドの投影テストをされている際に偶然目に入ってしまったんです。偶然のアクシデントなので知らなかったことにします(笑)。知っておいて良かったのは、進行役として紹介する際に「では、MySQLに対応していないPleasanterのお話をしてもらいます」と、敢えて強いイジリ表現で紹介できたことですかね。
 プレゼンでは、Pleasanterの機能や仕組みを紹介し、対応DBがSQL ServerPostgreSQLであることを紹介しています。まぁね、MySQLユーザ会の場なので、みんな「なるほどそういうツールねー」「おもしろいねー」くらいの感じで、でもとても行儀良く聞いてくれています。と、スライドが切り替わって


『2024年10月8日(火) プリザンターは、MySQLに対応します!』

WOW!!!!

製品話から技術話へ

 ここからのプレゼンがすごかった。PleasanterのDBアクセスの仕組みから、多DBMSへの対応方法、そしてMySQLへの対応時に引っかかったポイントなど、次々と紹介してくださり、場が盛り上がりました。「MySQL8.4以上に対応します!」「9.0もですかぁ~?」というツッコミは、個人的には結構好き。当意即妙ってやつです。まぁInnovation Releaseへの対応は必要ないと思うので「8.4以上のLTS版MySQLに」という説明で「当意即妙外し」ができそうですね。
 MySQL対応のためみ実際に手を動かして、悩んで、解決した人にしかできない詳細かつ自信に満ちたプレゼンで、とても良かったです! この技術パートを掘り下げてちょっと別のところでもお話していただきたい案がむくむくと出てきたので、また別途相談させてください。

そんなわけで

 今後は「MySQLにも対応しているPleasanter」と言い続ける責任が私に発生しているような気がします(そんな責任はないかもしれませんが、「対応しないの?」と言い続けたらそれが実現してもらえたという事に対する感謝のようなものです)。実際私自信の業務や直近の私の周りの中ではPleasanterが適合するところはないように見えるのですが、必要な時に必要としている人に「これをこうやって使ったらいいですよ」とお勧めできるように、もう少し中身のことなども知っておきたいな、と思いました。

 そんなわけで、貴重な開発リソースを使っての MySQL対応、ありがとうございます。リリース日を楽しみにしています!!!