SHIRASAGI(シラサギ)という、オープンソースのCMSがあります。徳島県のウェブチップスさんが中心に(という言い方でいいのかな?)なっている SHIRASAGI Project にて開発されている、国産のCMSです。なんでも来週公開される Ver. 1.3.0 ではグループウェアの機能まで付いてしまうそうで、すでに多くの採用事例がありながらも、目下さらに元気に発展中のCMSという印象です。
http://www.ss-proj.org/
以前より興味はもっていたのですが、最近腰が重いのを反省しながら改善しない日々。とりあえずインストールだけでもやってみようと思い立ち、やってみました。最近は「インストールしてみました」だけの日記やブログを書くのは流行らない感じですが、それでも自分のメモも兼ねて、敢えて書いてみる次第です。
- 完全に手動で入れる方法
- 素のCentOS上に、用意されたスクリプトを流して全自動で入れる方法
- Vagrant/VirtualBox を利用してさくっと使う方法
があり、今回は、まず動作するものを見てみたかったのでVagrantを使う方法で実施してみました*1。Windows 7 で試しました。
基本的にこの日記で書く事は、 https://github.com/shirasagi/ss-vagrant にて説明されている手順の、劣化コピーです(笑)。
準備
- HDDとメモリは、十分にあるものとする*2
- VirtualBox をインストールしておく。私は既にインストール済みだったので、最新の 5.0.24 にアップデートした。
- vagrant をインストール。本日時点最新は、Ver. 1.8.4。インストール後、OSの再起動が必要だった。
インストール
- D:\ に、shirasagi-dev フォルダを作成
- 上記フォルダ内に、以下のページに書いてあるとおりに、Vagrantfile ファイルを作成
- D:\shirasagi-dev> vagrant up 実行
VM上のOS起動の確認と、SHIRASAGIの起動
ブラウザでの確認
- 2つのサンプルサイトが用意されている。以下のURLにアクセスしてみる
- 上記URLのどちらでも良いので、/.mypage にアクセスすると管理機能へのログイン画面が表示される
- 以下、パスワードはすべて pass
- sys(システム管理者)、admin(サイト管理者)、user1(一般ユーザ(記事管理とか)) のアカウントが用意されている模様
- sysでログインすると管理下にあるサイトすべてに対する管理権限を有する。新規のサイト作成もここからできそうなので、次回は、まっさらのサイトの状態から、機能を増やして行く事などを試してみたい
- この仕組みを「マルチテナント」と言います
ちなみに、ブラウザで「localhost:3000」にアクセスしているのにVMのほうで動作している SHIRASAGIが見えるのは、Vagrantの処理(VirtualBoxの設定のところ)で、
==> default: Forwarding ports...
default: 3000 (guest) => 3000 (host) (adapter 1)
default: 22 (guest) => 2222 (host) (adapter 1)
とやっているからのようです。
ということで、単にマニュアルに書いてあるとおりの手順でやりました、というだけのお話ですが、自分の手元で動作する環境を作るのが手軽であることに驚きました。
さて、何をしようかな(^^)
追記:インストールされたファイルの配置先について
どうやら、C:\Users\(自分のアカウント)\ の下にある .VirtualBox フォルダと .vagrant.d フォルダに配置された模様(タイムスタンプより推測)
.VirtualBoxのほうに 800KB程度、.vagrant.d のほうに 1.1GB程度が置かれていました。