ClubMySQL #4:『周辺知識から理解するMySQL のGIS機能』でしゃべります

 いろんな人の話を少しずつ聞く勉強会も面白いけれども、もう少しじっくり聞いてみたいということもあります。
ひとりの人に 90分~120分程度語っていただく会として、ClubMySQLを開催しています。
開催を始めたときには、あんな人のこんな話を聞きたい!というのが一杯あって、つまり、いろんな人に喋ってもらう事だけを考えていたのですが、どうしてもじっくりと語りたいネタができてしまって、自分で喋ることになりました。自作自演。変なの。

 この日記は、その予告です。8月31日(金)Yahoo!さんのLODGEをお借りしての開催です。会場の都合で締め切りが8/27(月)の夕方と、やや早めに設定されているので、「あとで申し込もう」と思っていた方はご注意ください。
clubmysql.connpass.com


 と大切な案内を済ませたところで、本題を。
ご存じの通り、MySQL 8.0 にて、結構本気でGIS機能が整備されました。そろそろ使えるんじゃないかな、と思って使い方を調べているうちに、「位置」というのは結構奥深いというか複雑だということを思い知りました。単純に「北緯何度、東経何度」と言っただけでは正確な位置は指し示せていないのです。
 もっと訳が分からないのは「標高」。衛星からの測量で正確な標高がわかる?いやいやw

 日本中の測量が三角点を結んだ「三角点網」によって構成されていることを知っている方は多いと思いますが、一番最初に測る大きな三角点網である「一等三角点」が作り出す三角形は、一辺が30~50km程にもなります。三角測量は「一辺と両端角」の情報によって成立しているので、この一辺30kmの長さはいったいどうやって正確に測るのか。
 日本の緯度経度を決定する中心となる点が東京にあるんですよ。高さを決める基準の点も。


 もちろん、MySQLでこれらの情報を扱うための、基本的な情報もお話します。ジオメトリの型のカラムを作って、そこにデータを入れるだけ、というのは簡単ですが、そこに入っている数字(緯度・経度? 地図の基準からの相対距離?)の意味を理解することで、「言われた数字を出し入れするだけのDB屋」から「位置情報の意味をわかってしっかりと取り扱えるDB屋」になることができますから、今回のテーマ「周辺知識から理解する」ことで、MySQLで位置情報を扱うのが楽しくなってくれたらなぁと願いつつ、お話をしたいと思います。

 たぶん、GIS関係を以前からやられている型にとっては、「あぁ超入門編ね」と気づかれていることと思います。そうなんです。だから今しか語れない。1年後に同じ内容の話をしたら「何を今更、誰もが知ってる話をしてるんだ」と言ってもらえるようになっていて欲しい。MySQLユーザが地理情報を扱ってみるその第一歩として、今回のお話が役に立ってくれることを願っています。


 7月に日本MySQLユーザ会会(MyNA会)で話した内容も再度お話する部分も多くなるかと思います。でも、この部分はさらっと流すかもしれないので、もし事前に余裕がある方は、以下の資料に軽くでも目を通しておいていただけると、当日の理解もしやすいかな、と思います。
 https://www.slideshare.net/sakaik/mysqlgis-myna20187-107186395



 ということで、MySQLGISの使い方を調べていたら三角点とか測量とかの話にも首を突っ込むことになってしまった坂井のClubMySQL、ご興味をもたれた【GIS初心者の】皆様の申込/来場をお待ちしています。
 
免責事項:せいいっぱい正しい情報をお話するつもりですが、お勉強中な部分も多く、不正確な部分が含まれる可能性がありますことをご容赦ください。