私が自転車ロード観戦にハマったきかっけとなったモン・バントゥのステージ。ランスとマルコの確執と後々にまで語り継がれることになったあのステージです。 たまたまケーブルテレビでやっていた自転車レース。そういえば学生時代に先生がミカンだかレモンだか、そんな名前をしきりに語っていたな。。。と思いながら何となく見ていました。
広陵とした山を登っていく数人。しばらくして実況アナウンサーの青嶋さんが「なんということだ! 一度ちぎれたパンターニがこの集団に戻ってきました!」という内容の絶叫をした辺りから、よくわからないけれどもすごいことが起きているらしいということは感じ取りました。しかもその後アタックを繰り返すパンターニ。
そして問題のゴールシーン。「ランスは最後、踏みませんでしたね」「譲りましたね」 ・・・・意味わからないですから(^^;)。 譲るとかやめるとか不思議な用語の飛び交う競技ですね。 でも何か「深さ」を感じ、そのまま連日見続けて、最終日のシャンゼリゼへのステージでの選手達のさわやかな笑顔と、シャンパンを片手にした盛り上がり。 この年だったかどうか忘れたけど、エッフェル塔の下からスタートしたり、マイヨジョーヌがかつらをかぶってふざけてみたり、本当にこの最終日の雰囲気は格別なものがありました。
以来「7月はツール最優先」と言うほどに、このレースの魅力にハマってしまったのでした。 ふとあのバントゥ山のステージを、青嶋さんの解説でもう一度見たいな、と思いました。 この経緯もあって、ツールのコースにモンバントゥが加えられている年に、あのバントゥの頂上にある四角い建物(今年も歴代勝者の肖像を掲げるのかな)を見ると、格別に神聖なものを感じるのでありました。
アラシロもフミも、このバントゥのゴールラインを踏んで欲しいな。そしたらあとはシャンゼリゼ! そんな楽しみがさらに加わる今年のモンバントゥです。
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