いよいよ、モンバントゥに登る実質最後のステージ。
レースは最初から16人の逃げ。その中からトニー・マルティンとガラテが残り、足にも余裕があったガラテが勝利。 山屋さんのバントゥでの勝利に納得。 でもごめんガラテ。今日の関心はステージ勝利じゃないんだ・・・・。
総合陣の争いは、モンバントゥのふもと、まだ青々とした木が生えているところから。 いや実際はもっと手前からチーム同士の戦いが始まっていたのですが。
バントゥに入ってからの仕掛けは常にアンディから。
アンディがアタック。 コンタドールがついていく。 アンディ振り返る、お兄ぃちゃん来ていない「おにぃちゃ〜ん」と呼ぶ表情。ペースが落ちる。 フランクやランスを含むグループが追いつく。
そんなシーンを何度見たことか。
ともかく今日のアンディの仕掛けはすごかった。 もうちょっとフランクと一緒になってカウンターを仕掛けあってもよかったんじゃないかと思いましたが、フランクはアンディのアタックでことごとくついて行けていない(アンディの振り返り方からすると、ついてきてほしかったのに)状況からも、これが精一杯のできる戦術だったのでしょうね。 ランスは勝負所になるまではアンディのアタックにむやみに着いていかず、力を温存。 都度ペースの落ちたアンディ&コンタ集団に追いつきます。 しかしそこは7連覇の男。 これが最終アタックになると読んだタイミングでのアンディのアタックにはしっかりとついていきます。 実際にそのアタックについて行ったか行かなかったかで今日の順位が決まりました。
おもしろかった〜。 ここ数年「狙うチャンスがあれば総合も狙いたい」みたいな総合優勝ばかりだったので、こんなに総合をしっかり狙って仕掛けていくチームや選手があるツールなんて久々で、何でも取りに行くというチームが複数ある状況はやはりエキサイティングだと思いました。 っていうか私はレースを見始めたのが2000年なのでそれが普通だと思っていたのですが(ランスを中心とする「総合だけに関心がある」チームがあった)。ここ数年のツールは、「ステージの集まり」 でしかなかっただけに、今年のツールのすさまじさは久々に得られる感覚でした。 バントゥに向かう前の、特にアスタナとサクソバンクが全アシストを使い切っての死闘も含め、本当に総力戦だったと思います、今日のレース。
★今日の順位と各種総合順位(総合確定は明日完走すれば)
1位ガラテ ★ステージ勝利★ 2位トニーマルティン (+0:03) 3位アンディ ★新人賞確定:総合2位確定★ 4位コンタドール(同着:+0:38)★総合優勝確定★ 5位ランス(+0:41) ★総合3位確定★ 6位フランク(+0:43) ★総合5位確定★ 7位クルイジガー(+0:46) ★総合9位確定★ 8位ペリゾッティ(+0:56) ★山岳賞確定★ 9位ニバリ ★総合7位確定★ 10位ウィギンス(+1:03) ★総合4位確定★ 11位バンデンブロック(+1:39) 12位クレーデン (+1:42) ★総合6位確定★
※ただしウィギンスとフランクは3秒差なので、明日集団が割れて、ウィギンスがぼーっと後ろの集団に取り残されていたりすると逆転の可能性もあり。
明日のスタートまでに選手らは南フランスのモン・バントゥから パリ近くまで600〜700kmほど移動します(x_x)。 いよいよ明日はシャンゼリゼ。 フミもアラシロも、シャンゼリゼに入ってからのファーストアタックに挑戦してもらいたいと思います。 巡航速度が違うから難しいかな〜。 でも、シャンゼリゼでのアタックは、何度も何度もかかり、何度もチャンスがあるから、その中の一回には乗ってみてもらいたいですね〜。 フミには逃げに、アラシロは最後のスプリントに!
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