書かないわけにはいかないんだろうな。IBMとの話が破談になった後で相思相愛になったのは Oracle でした。逆転満塁ホームラン。
MySQL的視点からの観測では InnoBase(InnoDBの開発会社)を買収したあたりから「自社製品のシェアを奪う目の上のたんこぶ」に対しての並々ならぬ執念は感じているので、今回ようやく結実したというところでしょうか。
もちろん報道発表されているように「ハードウェアとOSとデータベースの一元提供」という目的も本気なのかもしれませんが、自社の主力製品であるデータベース管理システム製品の脅威への対応と考えるのが自然でしょう。 MySQLはGPLなので、買収したとはいえ完全に自分の制御下に置くことはできませんから、今後 Oracle 側がどのような対応をするのか、そしてOracleの下で開発をしたくない開発者たちがどのような動きに出るのか、引き続き注目したいと思います。
Oracle製品のラインナップに入っちゃったりするのかなぁ。Oracle super lite とか。 Myracle とか(なんかどこかの会社みたいだ)。あるいはそういう興味すらないのかもしれませんね。シェアの拡大さえ止まれば。
あ。一応補足しておきますけどタイトルの「OracleがMySQLを買収」は正確には「Oracleが(以前MySQLを買収した)Sun Microsystemsを買収」ですので、念のため。
○Oracle to buy Sun for $5.6 billion after IBM talks collapse
http://www.mercurynews.com/portal/technotebook/ci_12182642
○In Sun, Oracle Sees a Software Gem
http://www.nytimes.com/2009/04/21/technology/companies/21sun.html