9年ぶりの全面改定「MySQL徹底入門 第4版」がいよいよ発売日になるので、私の主観と、思い入れと、おふざけ心を駆使して、「MySQL徹底入門 第4版 ここがすごい!」・・・かもしれないところを紹介したいと思います。
ページ数が変わっていないのがすごい!
2006年発売の第2版から、ほとんどページ数が変わっていない。機能の増加や運用ノウハウの蓄積の紹介などの状況変化を考えると、ページ数は増えるのが自然だが、MySQL徹底入門は、徹底した製作プランに則り、やみくもにページ数が増えることを自制している。 詳しい人が紹介したいことを書きまくって分厚い本を作る、というのは、時間はかかるけど、実は本の製作としては難しいものではない。MySQL徹底入門は、この書籍作りの最大の難所とも言える「むやみに膨らむ」ことを克服した本なのです。
オビの文句が変わっていないのがすごい
9年の歳月を経ても、オビの宣伝文句が第3版とあまり変わっていないのがすごい。特に、オビの背はまったく同じ! オイコラ!手を抜... えぇとコホン、、、、えぇまぁ、その、、MySQLの進化の中においても変化する必要のない一本筋通ったキャッチコピーがつけられていたということで、すごい!
著者が新しいのがすごい
第3版が出てから9年。たくさんの人がMySQLに興味を持ち、さまざまな情報交換や情報の公開をしてくれる「MySQL仲間」になってくれました。そんな「いま最もMySQL(のある部分)に詳しい」人たちに執筆陣に加わってもらいました。人数が増えると進行管理がどんどん大変になるのですが、そんなことをものともせず(いや、、、本当は大変だった...)まとめ上がった MySQL 徹底入門 第4版、えらい(ぺんぎん省略)。
4000円を超えちゃったのがすごい
・・・申し訳ございません。時代の流れということもあり、3版では据え置きにした価格を、第4版では税抜き 3,800円となりました。前版から 9.2% ほど高い値付けとなります。9.6%であれば「苦労(9.6)したので、そのお代として・・・」と洒落るところでしたが、9.2%だと、「苦肉の策としまして..」と言うしかないのかもしれません。「急に(9.2)決まりました!」とでも言っておきましょうか。 消費税5%なら、税込みギリギリ 3,990円なんですけどね。
内容は、MySQLをお使いの方なら納得していただけるものになっているかと思います(あなたの興味の分野にも依ります)。内容に見合う価格になったのがすごい!(←やや無理矢理言ってみた感ある)
各言語から使うための情報がすごい
初版からのMySQL徹底入門の大きな特徴であり、多くのページ数を割いてきた「各種プログラム言語から使うMySQL」にも大きく手を入れました。ページ数は減らしましたが、各言語から使うために必要な情報をきゅっと凝縮しています。紹介する言語の見直しも行い、Python や golang が加わっています。とってもイマフウですごい!
(小口部の写真。プログラム言語から使うMySQL の章は、写真のピンクで丸をつけた部分)
運用ノウハウがすごい
上の写真の、緑色の丸の部分。「プログラム言語から使う」章に匹敵する存在感を放っている、この部分。ここが今回第4版の第6章「MySQLの運用」の章です。ここが、徹底した製作プランに則り、やみくもにページ数が増えることを自制し、、、、きれなかった章です。オイコラ! ・・・あ、いやコホン。。。 まさに「芸術は爆発だ!」なみに、これでもかと運用ノウハウが詰め込まれている章です。実際の運用の考え方というのは、自分で苦労して場数を踏むか、詳しい人と一緒のチームで研鑽を積みながら力を付けていくしかないものですが、この章はまさに、詳しい人の生々しい実体験に基づくお話が惜しげもなく披露されている章と言って良いでしょう。すごい!
同様のすごさは8章「レプリケーション」も。 MySQL 8.0 はレプリケーション機能も旧版の頃と比べても随分と拡張されています。MySQL8.0で知っておきたい GTID/グループレプリケーション/トラブルシュートまで満載で、すごい!
14章がすごい
ページをめくっていくと突然現れる別世界。それが14章。現実世界でも「この人にこの話題で質問するんじゃなかった...」と後悔する経験は誰もが持っていると思うが、まさにそれ。「軽い気持ちで訊いちゃったけど...」と後悔する間もなく、1を訊いて10を聞く、という世界が待っています。この章はテンションがおかしくてすごいので、すごくすごい!