上行きのエレベータに乗った。快調に上昇しているときにふと階数表示の電光掲示を見ると、滅茶苦茶な表示を繰り返している。時間的には目的の階に着いているだろう時間が経過した後も、エレベータは止まる気配を見せずますます上昇を続けている。なんとなく加速しているようにも体感する。
「これはやばい」と思い、緊急電話で通報する。室内の人には、エラソーに、この後落下するかもしれないからつかまるところを探しておくようにと指示を出した。
通報中、がくん、と大きな揺れを感じ、エレベータの進行方向は逆になった。つまり「落下」だ。私もつかまりながらなので、通報の状況説明は途切れ途切れになる。 たしかエレベータが落下しても、下に空気だまりができてそれがクッションの役割を果たすので地面に激突することはない、そう何かで読んだ記憶がある。そう思い出しながら、これまたエラソーに室内の人に「急に止まって天井にたたきつけられるかもしれないからしっかりつかまっていて!」と指示を出した。
まもなくエレベータは止まる。思ったほど急激な停止ではなくふんわりと、どことなく心地よい止まり方。何かにやさしく受け止められた感じだ。さて、どうしたものか。ここからでなくてはならない。
通報先のオバちゃんは、どうもみんなで和気藹々とくつろいでいたところを深刻な連絡で邪魔されたことが気に障ったのか、癇癪を起こしてしまってこちらの状況に対して適切な措置を行ってくれない。
そうこうしているうちにどこかから空気が抜けていくのだろう、エレベータはゆるやかに下降を始めた。階数表示は何故か正しそうな数字を出して、ひとつひとつ数字が小さくなっていく。13階、12階、、、11階、、、外に出るためにはどうしたらよいだろう。様々なことにトライするが埒があかない。
そうこうしているうちに、目が覚めた。
非常に疲れる夢だった。目が覚めてからも1時間くらい「疲れた〜、、、疲れた」と愚痴をこぼしながら布団を出ることができなかったのであった。朝から、本当に、、疲れた....