覚悟のすすめ

覚悟のすすめ (角川oneテーマ21 A 87)

覚悟のすすめ (角川oneテーマ21 A 87)

 阪神のアニキこと金本さんの本。基本的にこの本を通して「弱音を吐くな」「逃げるな」ということを繰り返し説いている本です。 それらを一言で言うと「(やると決めたなら)覚悟を決めろ」ということでしょう。実際に長年にわたってそれを実践してきている人の言だけに、説得力があります。さくっと読めて、「続ける覚悟」の生きた事例に触れたい人には最適と思います。



 先日の羽生さんの本と合わせて、今回初めて角川Oneテーマ21 の新書を読んでみたのですが、どうも私との相性はよくないようです。本としての造りがいまひとつ。 ライターさんが1,2回本人にインタビューして、きれいにまとめあげたという印象が非常に前面に出てきているのです。 無用に上手に盛り上げるものだから、本自体に「人工的なもの(いや、本って人工的なんですけど、なんというか恣意的というか "わざとらしさ" と言ったらいいですかね)」の香りを強く感じてしまうのでした。
 2冊ともやることをやってきて言葉のひとつひとつに重みがある人の話だから「素材のよさ」に助けられている面が強いのですが、しばらく角川は読まないのだろうなぁと思いました。


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