先日の日記で、Koboの第一印象について書いたところ、たくさんの方に日記をご覧いただきました。全体として「超がっかり」な第一印象を与えてくれたKoboでしたが、Koboへのみなさんの関心の高さに、このデバイスやサービスの持つ潜在的なパワーと可能性を感じました。
その後、もう少し触ってみたので、メモを。
とりあえずあける
分解は男のロマンです!
開けられるものなら、とりあえず開ける。ただし私はライトなロマンチスト(軟弱派)なので、面倒ならそこでやめます。今回はフタをあけたところでやめておきました。ネジを回すのが面倒だったの。
Kindleと同じく、裏蓋にネジはなくツメで留まるタイプ。各辺に3カ所ないし4カ所のオスまたはメスのツメがあります。(裏蓋側上辺より、オス1メス2/メス4/オス1メス3/オス2メス2)
プロセッサには、MCIMX507CVM8B と書かれています。検索してみたら、単品で買うと2000円弱らしい。Sandisk の microSDカードが見えます。外れそうなのに外れない。CyberTANの部品が見えるけど、これが無線LANなのかな。
日本語書籍
Kobo Desktop を起動したら、何やらサンプル書籍らしきものがダウンロードされてきていたので、Koboデバイスに転送しました。
日本語で、ルビ付きの縦書きの文章が読めるのは嬉しいですね。読みたいものがすぐに手に入って、すぐに読み始められる、という感覚は、英語の技術書ではKindleで体感していますが、それが日本語の本にも拡がってくるのかと思うと、わくわくします(Koboによるものか今後発表される新Kindleによるものかは問わないとして)。
Kindleで英語の本を読んでいる時には(読むのが遅いから)さほど気にならなかったのに、日本語の今回とても気になったのは、反応速度の遅さでした。「坊ちゃん」を読みながら、ページめくりのタイミングで一瞬、読書が停まってしまうのです。1.5秒で1ページを読んで、その勢いで次のページに移りたいのに、そこで0.2秒くらい待たされてしまう、そんな感じ(実際に計ったわけではなく、感覚的な表現と解釈ください)。読書がページ単位で分断されてしまいます。
ページ送りのために画面を叩いても、時々認識されず、目だけは既に右端に移動しているものだから、同じページを一瞬2度読みすることになり、結構ストレス。画面タッチでの操作は直感的で良いのですが、Kindle(私のKindle経験はキーボードボタンがついているバージョンでストップ)のように物理スイッチでページめくりするほうが、ストレスを感じないかも、と思いました。
手元の自炊PDFを転送してみました。
色が薄くて、読めたもんじゃない。縮小されているからかな。余白も、トリミングするなどして、画面いっぱいに表示されるように事前加工する必要がありそうです。
全体として
先述したとおり、私のKindle経験は、キーボード付きのバージョンまでで止まっていることと、英語書籍/日本語書籍 の違いなどもあるので単純比較できませんが、「後発」としての楽天Koboに、私が過剰な期待をしていたことは確かです。
後発なのに品質の劣るものを出しては誰も使わないので、相当リキを入れて「かなりいい」ものを出してくるはずだ、という期待ですね。
また、Kindleの場合は、Kindleデバイスのみならず、PCやiPadやAndroidスマホ/タブレットなどでも読むことができるので、(バッテリーは持たないけど)スマホでのさくさく操作感を自然と期待してしまったこともあるかもしれません。
(いや、それでもまだ全然、望む速度じゃないんですが。ぱらぱらぱらぱらぱらとめくって、80ページ目くらいで止める、みたいな、あぁいう操作がしたいのです。読んでいてちょっと戻りたくなったら、5,6ページサクサク戻って確認して、また今のところに(指をはさんでおいて)帰ってくるみたいなのとか)
いまのところ、私にとってのKoboの強みは、
・安い
・日本語書籍が手に入る(読みたい本かどうかは別だけど)
・話題性
くらいで、本質的には Kindle の日本正式登場待ちというのが正直な気分です。あるいは電子ペーパーのデバイスに期待するというよりも、既に持っているタブレットなどでの操作感改良に期待すべきなのかもしれません。
もうちょっと、色々触ってみます。