これは MySQL闇歴史 Advent Calendar 2022 の2枚目のカレンダー4日目のエントリーです。
ここは、とあるMySQLのパーティ。突然ホール内に鳴り響くグラスの割れる音。いったい何が・・・・!?
知名度 :★☆☆☆☆
闇度 :★☆☆☆☆
アルコール度:★★★★★
あれはお台場の科学未来館で開催されたMySQLのカンファレンスだっただろうか。日本市場にさらに勢いをつけたいMySQL社は、パワフルな来日チームを組んで日本に乗り込んできた。ファウンダーのモンティ氏、CEOのマーティン・ミコス氏、「知の巨人」ブライアン・エーカー氏、コミュニティ担当のカイ・アーノ氏などなど錚錚たる顔ぶれだ。MySQLの公用語である「へたな英語」が飛び交う中、英語にコンプレックスを持つ私も、下手すぎる英語を駆使して必至にコミュニケーションを取ろうとしていた。
日中のセミナーが終わり、立食形式のパーティ中。突如、ミコス氏が歌をうたうと言う。フィンランドでは酒の席でこういう歌をうたうんだ、と聴かせてくれた声はよく通る、低く、力強いものだったと記憶している。 会場では聴いている人半分、関心を寄せずに他のことをしている人半分という、よくあるパーティ風景だったろう。
歌い終わるとミコス氏は突如、グラスを自身の後ろに向かって投げ捨てた。グラスが割れる高く鋭い音が会場に響く。一瞬その場が凍り付いた後、ざわつく会場。日本にいる我々がグラスの割れる音を聞くのは、酔っ払いが倒れた時か、会場で喧嘩が起こった時か、あるいは、みんなの前で話したり歌ったりしている人があまりに皆が聞いてくれないので怒り狂ったときか、それくらいであろう。平常時には聴かない音なのである。「何が起きた!?」という不安の空気となったように記憶している。
グラスを投げ捨てるという「勢いのある行動」に会場喝采となることを氏は期待していたのかもしれない。であれば、日本でのざわざわした反応にミコス氏はさぞ戸惑ったであろうと考えると、お互いのささやかな異文化交流に些かの可笑しな気持ちを抑えられない思い出となったのであった。
このときの動画が今も残っているという話も聞く。お持ちの方はご自身のブログやその他の手段で、ぜひ情報提供いただきたい。
余談ながら、その後、どこをどう歩いたのか把握していないが、結構な距離をみんなでぞろぞろ歩いてお寿司を食べに行ったのも、古き良き思い出である。
なお、なにぶん古い話なので、記憶違いで書いている部分があった場合はご容赦願いたい。そもそも別のイベントでの話だったかもしれないし、タイトルにワイングラスと書いたが普通のビールグラスだったかもしれない。
2022/12/05追記:
梶山さんが当時の動画を紹介してくれた。本エントリで紹介したイベントのものではないが、MySQL AB 内ではこういった盛り上がりが「定番」だったらしい。
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