いやはやびっくりした。やるなソフトバンク!という印象でした。 新しいCM「歌番組」編で歌っているのはさだまさし。
○白戸家「歌番組」篇シリーズ(30sec, 60sec) 2009年4月12日〜
http://mb.softbank.jp/mb/campaign/3G/cm/
安いお弁当買ってみても \490。でも、みそ汁つかない。
ホワイト学割は学生も家族も基本料は \490。でも、みそ汁つかない。
なんじゃそりゃ? と思う間もなくお母さんと娘のツッコミ。お父さんだけが感動している模様。(CMでは流れていないフルバージョンの曲を聴けばわかるが、確かにお父さんには大満足の内容でしょう)
「そこがさだまさし!」とか「(みそ汁は)・・・関係なかった。。。」などとお父さんの反応も様々(30sec,60secバージョン)で、ともかくおかしい。
気に入ったので探してみたところ、物理メディアで購入すると \490。さらに1日以上到着までに待たされる。iTunesでは \200ですぐにDLして聞けるということで iTunes で即座に購入しました。でも、みそ汁つかない。。
CM版の歌詞では突然に「犬になりたい」と言い始める「意味不明でおもしろおかしな」曲との印象を受けたのですが、フルコーラス聞くとこれが、また不思議なくらい、いい。 CMで最大1分程度使えればいいだけなのに、6分強の曲を書いてしまうあたり、気合いが入っていますね。
ソフトバンクに特化した部分は「ホワイト学割は学生も家族も基本料は\490」という部分だけ(あと、何度か繰り返される「\490」)であり、特にケータイで何するとか幸せを運ぶとかいう媚びたくだりは一切ない。もちろん「犬」はソフトバンクのCMの家族構成を想起させることを狙ってはいるだろうけれども、しつこくない。
犬がいい。それも「家族みんなに愛されるうちの犬」になりたい。 ソフトバンクのCMで長らく伝えてきた「家族」のぬくもりをこのような歌で表現するバランス感覚に脱帽です。鳥肌が立ちました。 おださだの「たとえば」とか中島みゆきとのデュエット曲以来です。
曲のつくりも非常に単純な中にドキっとさせる変化があって楽しめます。
1a: C B | A ↑D | ↓F G | ↑C ↓G | 1b: C B | A ↑D | ↓F G | ↑C | 2a: F G |↑C | ↓F G | ↑C | 2b: F G |↑C↓B A |↓F G | ↑C | 2c: F |↑C | ↓F G | ↑C |
とすると、
前奏: 1a | 1番: 1a1b | 1a1b | 2a2b | 1b | 2aの半分(あるいは1bの後半半分)| 2番: 1a1b | 1a1b | 2a2b | 1b | 1a | 3番: 1a1b | 1a1b | 2a2b | 1b | 1b | 終結: 2a2b | 2c2b | 2a2b | 2aの半分 |
という非常に単純な作りになっていることがわかります。ここで決めた 1a などの記号のひとつが4小節単位となっている中で、1番の間奏が2小節、最後の\490と歌う部分も2小節と半端になっていること、1a, 1b, 2a, 2b, 2c のすべてが実は後半2小節は FG↑C 系であることなど、美しく惚れ惚れとするまでの統一感と変化が演出されています。やっぱりこの人はすごい。。
追記:\490曲(私は犬になりたい\490)の「歌詞」を求めて来る方も多いようですが、ソフトバンクのサイト内にフルコーラスの歌詞が掲載されていますよ^^
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