世界選手権2009 ロード

 今年の世界選手権が開催されているメンドリシオという地名。どうしても覚えられなくて、色々ふざけているうちに、オンドリショウユだったかトンコツミソだったか判らなくなってしまったという曰く付きの地名です(全然意味がない)。。。


 Jスポとしては初の(?)ダブルヘッダー。まずU-23のダイジェストを伝え(結構しっかり伝えてくれましたね)、その後エリート男子の生放送。 そのうち 「○○のクリテリウムの録画を伝えた後、サンセバスチャン」とかやりかねんな、、、時間泥棒に注意(笑)。


 レースは序盤から9-10人くらいの逃げ集団、5分くらいだったかな。その中に我らがアラシロ!!! ツールで慣れてきたのか、ほどよく期待や応援しつつも、アラシロ一辺倒のうるさい中継になっていなかったのが好印象でした。 「おっ!アラシロが先頭に出ましたよ! いまこのレースで一番前を走っているのが我らがアラシロ選手です! あぁぁ、さがってしまいました。。。」とか先頭交代のたびにやられたら かなわん(笑)。


 思えば去年の世界戦では、ゴールラインを通過する際(くらいしか全員の姿が映らない)に、「日本人選手、いましたか? ちょっとわからなかったですねぇ、まだ走っているといいんですが・・・」みたいな会話ばかりでした。日本人選手がこういう大きな大会で映像に映るということ自体が驚愕の出来事。 しかもペースが上がりはじめても集団の中にいるなんて、、、、という雰囲気でしたよね。 確実に実績に伴う underrated な評価も変わりつつあることを感じます。
 その逃げ集団。かなり長いこと逃げ続けたものの、活性化した大集団から発生した10-20人くらいの第一追走につかまり、しばらくアラシロも付いていったけど気づいたらいなくなっていました。 第2追走ではオーストラリアが必死に追撃中。 しかしコマがどんどん減っていき、、、、完全に横一列に鳴っちゃいました。この集団全員でリタイアするか? と一次は思ったのですが、その後、、、なんで活性化したんだろう、、、オーストラリアが一人戻ってきて、かつ誰かのアタックに反応してペースが上がったんですかね、、、、気づいたらエース級の選手らの逃げ集団が形成されていました。 何がおきたのかここよくわかんなかった(T_T)。
 逃げは、カンチェ、Sサンチェス、コロブネフ、エバンス、クネゴバルベルデら。 カンチェのアタックで皆カンチェを警戒して何かあるごとにカンチェの顔を伺う、みたいな連続。 その中でアタックを決めたのがエバンス、コロブネフ、ロドリゲス。 さらに3人の逃げが決まった後にエバンスがアタックし単独走行、残り3kmくらいだったと思う。
 そのままエバンス逃げ切り。 エバンスが勝つシーンなんてほとんど見たことがなかったからどんなガッツポーズ?と期待していたら、右に左に軽く片手で挨拶し、投げキッスして終わり。なんと地味な!! エバンスらしくて素敵なゴールでした。先日のITTのカンチェラーラのほうが、ロードで逃げ切り勝利したみたいなガッツポーズでしたね(笑)。


 エバンスといえば私の中では、何年も前から気になっている選手でした。きっかけはどこかの掲示板(たぶん2chのロードスレ)で、「エバンスがんばれ。 この前の○○の大会(日本に来たのだと思う、、たぶん)でぼくはエバンスが捨てたボトルを拾ったんだ」みたいな内容の書込を見て。 それ以来 我が家では略して「ぼくのエバンス」と呼んでいました。いつもいいところまで行きながら結局は勝てないエバンス。表彰台に上がっても、いつも眉間に深いしわを寄せて仏頂面をしているエバンス。 そのエバンスが世界戦に勝ってアルカンシェルを着る。もう嬉しいのなんのって。 表彰式で口元や手が震えているエバンスを見て、目頭が熱くなりましたよ。
 6-8年くらい前に「エバンスのボトルを拾った」と書き込んだあなた。 今私が、今年の世界戦を見てこんなに感動できるのもあなたのおかげです! 見てたら連絡ください(笑)。 いや別になんのお礼もできませんけど。



 日本人選手ではアラシロは吸収後にリタイア。フミが 5:20遅れの集団で57位完走でした。すごいなやっぱり2人とも!


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