- 作者: 井寄奈美
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2009/04/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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知りあいが書いた本。 知り合いと言っても、知人の結婚式で会った税理士さんの出版記念パーティに行った際に1度だけお会いしたというだけなのですが。 しかも会話もおそらくほんの数言くらいだった気が。 つまり単なる「知り合いの知り合いの知り合い」状態(←それってふつーアカの他人)なはずなのですが、なぜか旧来からの知り合いみたいな気分に(少なくともこちらから一方的には)感じさせていただいてしまうような、そんな不思議な吸引力を持った本書の著者さんです。
この手の本にありがちな、単語の無意味な強調(ページ内がでこぼこする)とか、ついつい会話体のままイキオイだけで書き切っちゃうとか(それ私がPHPProでやってる連載だ(^^;))そういうことがなく、体裁としてまず非常に心地よく読み進めることができた、というのが本書への第一印象。
「なにわの社労士」である真奈美先生とちっちゃい会社の経営者の小久保さんの会話で問題点、課題、話題にしたいポイントなどをささっと説明し(この際の真奈美先生のズバっとした大阪弁で内容に引き込まれます)その後通常の文章できちんと説明するという造りは、読者を最後まで離さないという点でもとてもいいですね。私は本を読んでいる際に「なんか面倒になってきちゃったなぁ」と感じることも多いのですが、この本は一切そんなことを感じることもなく、次の空き時間ができるのが待ち遠しくなるくらい先へ先へと読み進みました。
人によって問題意識を持つポイントというのは異なるとは思いますが、ちっちゃな会社の経営に携わっている方ならばこの本の内容は一度は目を通しておくことを勧めたいと思います。
そうそう。巻末のプロフィールに書かれていた「社員のモチベーションをあげる仕組づくりのプロフェッショナル」という言葉に共感しました。 最近私も非常に関心を持っている分野のひとつです。「仕組み」と言ってしまうと狭義には組織とか制度とかそういうハコの部分という印象を受けますが、より広義に「ルール化されない習慣」とか「より本質的な心の根底にある感謝尊敬の気持ち」とかそういうものを含めて興味があります。 機会あったら情報交換とかしましょう! (何か大きな仕事やうねりに繋げられると、なお面白いですね)
あとどうでもいい話ですが、真奈美先生のイラストが何種類かある中で、横目使いのやつが一番好きです。
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