アメリカ国防総省直伝プロジェクトマネジメント

アメリカ国防総省直伝 プロジェクト・マネジメント実戦教練ブック

アメリカ国防総省直伝 プロジェクト・マネジメント実戦教練ブック


 世間でプロジェクトマネジメントというと PMBOK ガイドが真っ先にイメージされますが、この本では米国国防総省の機関で学んだ著者が、それとは少し違う、実践に基づいた、シビアなプロジェクトマネジメントを紹介しています。
 正直なところ、いま自分が関わる可能性があるプロジェクト規模に対して、本書で紹介されているものはあまりにも大きく、シビアであるため、いまひとつピンと来なかった部分も多かったこの本。 「たいへんだなー」というなんだか他人事のような感覚が、読んでいる間中、結局抜けませんでした。


 面白かったのが、信頼度の向上について書かれている部分や、ロジスティックス、さらには生産についてまで言及されている部分でした。 軍を維持したり使用したりするためには、相当規模の調達が発生します。この調達を迅速かつ確実に行う部分にも、プロジェクト管理は目を光らせている、、、のは当然ですが、単なる調達にとどまらず「生産」でさえも調達の範疇として考えている点が、二重三重に確実度を増す策として印象に残りました。


 何年か何十年かしてから、仮に私がこういった大規模のプロジェクトマネジメントに関わることになったときに、ふとこの本の事を思い出すのかもしれないな、と思いました。



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