4ヶ月ぶりの「日本MySQLユーザ会会」、通称「MyNA会(まいなかい)」を開催しました。 ちなみに「今頃MyNA会やってるのかなー」と思って「MyNA会かな?いま。」と呟くと、これ、回文になっていますので、豆知識として覚えておくと、どこかでネタとして使えることでしょう。
今回は、私もひと枠発表させていただいたので、日記も運営面と発表者の面それぞれから。
運営として
こういうイベントを運営していて何よりも嬉しいのが「開催してよかった」と思える反応があった時です。開催したことによって、何らかの「変化」が起こっている、つまり、開催した意義があったと感じられる瞬間は、運営者にとって何よりものご褒美となります。今回も、たくさんの人が参加してくださり、当日のZoom上やTwitter上でも様々な反応がありました。この会が、気づきや学びのきっかけになれたならば、とても嬉しいことです。 もし、勉強会参加して得たものをブログにでも書こうかな、いや面倒だな、、と迷っている方がいたら、そこは迷いを断ち切ってぜひブログ書いてください! 私の発表枠でも申し上げた内容(みんなの前で発表すること、そして発表の準備をすることで、新たな学びがあるよ、という話)は、実は文章を書くということにも当てはまります。 自分なりに感じたこと、得た物を一旦脳内を通して改めて文章にすると、ご自身のためにもなるし、反応があれば発表者の方も喜ぶと思います。 勉強会に参加した後でブログを書く習慣がない人(最近はほとんどの人がそうですね)は、そういうやり方もあるんだということで、ひとつご検討いただけましたら幸い。
そして、発表者のみなさん。おかげで、会が成立しています。今回も、非常に濃い内容、幅広い活動、それぞれ発表していただきました。ありがとうございます。
発表者として
今回、「みんな、MySQLユーザ会の勉強会で発表しよう!」と呼びかける発表をさせていただきました。ほんとは、せっかくのMySQLのユーザ会の勉強会ですから、MySQLに関する技術的な話題で埋めたかったので、そんな中で非技術的なお話にお付き合いいただき、ありがとうございました。 ユーザ会=ユーザコミュニティ=の勉強会って、その技術に興味がある人が集まっているはずですよね。日頃から何かを試したり、気づきがあったりすると思います。そんな話題を持ち寄ってわいわい披露し合う場であってほしいのです。 今回、私が発表としてこういう呼びかけをする必要がある状況というのは、ユーザコミュニティとしては実は危機的である可能性もあると感じています。多くの人に「参加」してもらいたい。自分は聞く側の人間である、と立場を決め込むのではなく、様子見をして雰囲気がわかったところで、一緒にコミュニティを盛り上げる仲間になってもらいたい。 「発表ができる人になる」というのは、あなた自身にも多くのメリットがあります(詳細はスライド参照ください)
そんなわけで、2021年は「MySQL 41 SPEAKERS in 2021 プロジェクト」をスローガンといたします。なぜ 41 なのか、という疑問をTwitterで拝見しましたが、何のことはない、最初にこのアイデアが頭に浮かんだ時には「100」だったのですが、冷静に考えてそもそも「延べ100人」ですら、そんなにイベント開催できないことに気
づきまして、次に「50ならばどうか」と。 これも実現がちょっと遠いな、ということで 41 に落ち着いた次第です。
長い尺の発表であっても、5分程度のLTであっても登壇は登壇ですので、ご自身のやりやすい枠で、ぜひ、2021年(もう今年12月からの13ヶ月間でカウント始めちゃいます!)、発表未経験の方は「来年はMySQLのイベントで発表するぞ」との心構えで準備をしていただけたらと思います。もちろん、いつも色々な発表をしてくださっている方も、よろしくお願いいたします。MySQLのイベントは久々になる方や、他のイベントでは発表されている方も、かようなプロジェクトを実施中ですので、2021年にはMySQLのイベントでお話いただければ幸いです。
あと、特に「自分の発表できることなんて、誰の何の役にも立たないし、みんな知ってることだし、、」と思っている方へ。
今回の発表の中では、話が広がってしまうので割愛したのですが、技術コミュニティって長く運営していると、「レベルが上がって」いってしまうんですよ。初期の頃はインストールでエラーが出たり、ちょっとした使い方に戸惑ったりという人が多く居て、そんな情報交換が行われているのですが、そのうちこの辺を習得した人たちは次の話題にいきます。ユーザ会20年もやっていると、「いつも、よく発表してくれる人」の中には、インストールの話や、初めて my.cnf 色々いじって遊んでみた話をする人は皆無となります。 でも、MySQLにさわり始めた人にとっては、やっぱりインストールは新鮮だろうし、その人が今迄得てきた知識、経験と比べてMySQLが新鮮/違和感 に感じた部分だってあると思います。 なので、まぁ「インストールの話」というのはひとつの喩えではありますが、
「常に誰かが自分のインストール体験を語るコミュニティ」w #mysql_jp
— yoku0825 (@yoku0825) 2020年11月25日
というのは、常に新しい人を受け入れ続けるコミュニティの証しとして、非常に重要なことだと思っているんです。だから「いつも発表している、あの人たちと比べて、自分の発表は最先端でもないし。。。」などと思わずに、ご自身の感動体験、ご自分なりに悩み考え解決した自慢話、お聞かせいただければと思います。
それから、Twitterの反応を見ての思いつきなのですが、
発表してみてよかった! とか 自分は発表の時にこういう工夫をしている、こんな準備をしているみたいな裏話、ノウハウ話などを披露してもらう枠を作っても楽しそうだなと思いました。
最後にこれだけはアピールしておかねばなるまい事。 今回36枚のスライドの中でもっとも完成までに時間がかかった一枚を。 締めに相応しい一枚を、と発表の前の日まで3日くらいかけて考えました(労力をかけるところが、どこかずれている(笑))
ということで、発表資料は slideshare にて公開しています。動画は現在 YouTube 内で変換処理中。終わりましたら公開します。また、Connpass のページからも、各発表者の公開資料へのリンクがありますので参照ください。
www2.slideshare.net
なお、41 SPEAKERS の 41 は、来年 2021年= twenty twenty-one にちなんでつけました。
2020/11/28追記:
動画公開されました。