FOSS4G 2025 KANSAI 参加

 6年ぶりに開催された FOSS4G KANSAI に参加してきました。
www.osgeo.jp

 6年ぶりと言っても、FOSS4Gは日本各地でそれぞれの有志により開催されていて*1、各地の有志(=実行委員会)もだいたい各地お互いに知った顔なので、あまり久しぶりという感じもしないのですが、それでも各開催地ごとに運営の皆さんのこだわりというのが少しずつ異なっています。それは登壇者の選定やプログラム構成にも現れるのですが、関西ではポスターセッションがあって、なんだか少し学会寄りの雰囲気を感じられるのが特徴的です。

 "KANSAI" は、私がGIS分野に関心を持ち始めた最初期に、岡山で開催された回に参加し、右も左もわからない状態の私を受け入れてくれたおかげで今も参加し続ける私があるという、非常に思い出深く感謝もしているFOSS4Gのひとつです。その時会場のお世話をしてくださった岡山大学の先生にも久々にお会いできてお礼をお伝えできたのが、特に今回嬉しかったです。

 今回の "KANSAI"、コアデイ(=セッションデー)は2トラックでの開催。多くの事例や、製品の紹介や、トライしてみた結果や、最新動向まで盛り沢山。時節柄AI話が多めではあるけれども、AIに覆い尽くされた感じでもないのが良かったです。

個人的に印象に残ったのは、

  • 今村さんのIPAの話
  • 清水さんらの JR西のキロポスト/レールマップの話
  • 喜多さんの点群onQGISの話は裏番組に参加していたので聞けなかったけど、公開された資料が大変勉強になりました。
  • 坂ノ下さんの万博非公式マップ
  • 山川先生のAIによる古地形推定
  • ぴっかりんさんのパンの話(そこかよ)

といったあたり。 ここで挙げなかったみなさんのお話も、それぞれ興味深く聞かせていただきました!

 すべてのセッションが終わると、私にとってはここからが本番! 懇親会です。
昔のこのあたりの街に詳しい方の話を聞きながら、通天閣のすぐ脇を通って(初めて通ったかも!)お魚がウリのお店へ。
場が盛り上がってきたタイミングで、お待ちかねのLT(ライトニングトーク)タイムに。 私の本気はここからです!(笑)。
 数日前のジオ展の会場でお会いした方にも「KANSAIでいつものやつやるんですか?」と言っていただけた程度には、いつのまにか浸透していた「行ってみたシリーズ」または「いろんな場所を紹介するシリーズ」。今回は関西開催ということで、関西にしかない様々なスポットを紹介しました。日本一低い山にある三角点とか、日本一低い山にある一等三角点とかの話から入り、関西にしかない「東経135度」の話まで。これぞ関西!の話をぎゅっとまとめて5分でお話しました。これ、普通に1時間枠もらっても話せるぐらいの分量です(笑)。
 
speakerdeck.com


 惜しむらくは、会場となるお店にはプロジェクタを投影するのにふさわしい壁が存在せず、「かわはぎ」に投影することに。 余興のLTと言えども、相当の時間をかけて準備をしてきている発表なので、ここは幹事さんもう少し頑張ってほしかった(未知の店というわけではなく、直前に下見(?)に食べに行かれていたようですし)。 ということで、現場でよく見えなかった方も、現場で全然見てもいなかった方も、現場にいなかった方も、↑の資料をお楽しみください。これ1つで関西のすべてが分かります(わかりません)。



↑かわはぎ


 閑話休題
懇親会ではたくさんの方とお話させていただけて、また、初めて参加した方が色々な人とお話できるよう少しお節介したりもして、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。


 翌日はハンズオンデイ。今回はハンズオンには申し込んでいませんでしたが、この日はただ帰るだけなので、朝イチから会場へ行って、受付回りでみんなとお喋りしていました。こういうまったりとお話している時間というのは、良いですね。
 午前の部が終了したところで、三々五々お昼を食べに行っていた様子を見て、私も新大阪駅へと向かいました。FOSS4Gよりも2日ほどはやく大阪に入って三角点を見に行ったり万博に行って歩き回ったりしていたので、それらを含めて、非常に充実した FOSS4G 2025 KANSAI でした。参加された皆さん、運営スタッフのみなさん、どうもありがとうございました。

*1:年1回の FOSS4G JAPAN だけは OSGeo.JPによる開催